9月の自民党総裁選を前に、朝日新聞社が4、5両日の世論調査で次期総裁に誰がふさわしいかを3氏の名前を挙げて聞くと、

安倍晋三首相が32%(前回7月調査は28%)、石破茂・元幹事長26%(同23%)、野田聖子総務相5%(同7%)の順だった。
「この中にはいない」は34%(同33%)。

 立候補を見送った岸田文雄政調会長を含めた4氏で聞いた7月調査と比べ、安倍氏優勢の傾向に変化はなかった。

自民支持層に限ると、安倍氏が59%と突出し、石破氏20%、野田氏3%だった。

 一方、「首相に求めるもの」を4択で尋ねると、「公正さ」32%が最も多く、続いて「安定感」の31%、「リーダーシップ」20%、
「対話姿勢」13%の順だった。内閣不支持層では49%が「公正さ」と答えた。

 この「首相に求めるもの」で、ふさわしい総裁の傾向に違いが出た。

「公正さ」を求める層では、ふさわしい総裁は、石破氏が34%で、安倍氏の14%を上回った。

 一方、「安定感」を求める層は安倍氏が41%で、石破氏は18%。

「リーダーシップ」を求める層でも安倍氏50%、石破氏18%で、安倍氏が圧倒した。

「対話姿勢」を求める層では石破氏31%、安倍氏29%と拮抗した。

 総裁選の争点と目される安倍首相の経済政策についても聞いた。「評価する」は40%で、「評価しない」の44%と割れた。
「評価する」は男性が46%と高めで、女性は35%だった。

 一方、安倍政権のもとでの憲法改正には反対が52%で、賛成31%を上回った。
反対は内閣支持層でも26%、不支持層では84%にのぼった。

https://www.asahi.com/articles/ASL855GWBL85UZPS002.html