自民党第3派閥の竹下派(55人)は8日、会長の竹下亘党総務会長らによる臨時役員会を東京都内の事務所で開き、
9月の党総裁選への対応について事実上の自主投票とする方針を決めた。

参院議員団がほぼ一致して石破茂元幹事長(61)を推す一方、衆院側は安倍晋三首相(63)支持が多く、
派としての一本化を断念した。竹下氏は自身の判断を示さなかった。

竹下派は衆院34人、参院21人。衆院側も一部は石破氏に流れるとみられ、
同氏は自ら率いる石破派(20人)以外でもまとまった支援を受ける。

総裁選をめぐっては、首相の出身派閥で最大の細田派(94人)、麻生派(59人)、岸田派(48人)、
二階派(44人)が首相支持を表明。約70人いる無派閥の7割程度も首相支持と見込まれ、国会議員票で首相の優位は変わらない。

ただ、竹下派から一定規模が石破氏につくことで、態度未定の議員や地方票の動向にも影響しそうだ。
 役員会には、竹下氏や茂木敏充経済再生担当相、吉田博美党参院幹事長の両会長代行らが出席。

終了後、山口泰明事務総長は記者団に「衆院は大勢が首相支持、参院は吉田氏一任という立場を互いに尊重する。
個別事情で異なる対応を取ることも容認する」と説明した。

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