自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が月刊誌への寄稿でLGBTなど性的少数者について「子どもを作らない、つまり生産性がない」などと主張した問題で、当事者や支援者らが27日、東京都千代田区の自民党本部前で杉田氏の辞職を求める抗議活動をした。参加者は性の多様性を意味するレインボーカラーの旗やプラカードを手に「差別をするな」「人権無視する議員はいらない」と訴えた。

 午後7時からの抗議行動には主催者発表で4000人が参加し、次々にマイクを握って訴えた。支援活動を長年続ける原ミナ汰さんは「差別的な暴言は顔に唾を吐かれるのに等しい。今までは唾を吐かれても、いつかやむと思って黙ってきたが、暴言はボディーブローのように効いてくる。やめてくださいと言わないといけない」とアピールした。

 レズビアンの増原裕子さん(40)は「杉田氏の寄稿はヘイトスピーチで、本当にひどい。発言を容認する自民党の姿勢にも失望した」。当事者の子どもや若者を支援している団体の代表を務める遠藤まめたさん(31)は「寄稿で当事者の子どもや若者がショックを受けており、非常に憤りを感じた」と話した。【藤沢美由紀】

毎日新聞
7/27(金) 20:35配信
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