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BBCが28日夜「日本の秘められた恥」と題する約1時間のドキュメンタリーを放送した。

これは伊藤詩織氏を“主人公”にして、山口敬之氏を「加害者」と“想定”し、
「伊藤氏の立場」から“性犯罪”として描くものだ。


内容はステレオタイプの「古い日本人」を“一方的”に糾弾するだけで、
新事実が指摘されているわけではないが、
この事件を日本のマスコミが取り上げなかったことを「日本の恥」と批判している。


これは“逆”である。昔だったら、
山口氏が容疑者になった段階でマスコミが犯人扱いして、大騒ぎになっただろう。

今回は、週刊誌は取り上げたが、全国紙やNHKは取り上げなかった。
山口氏が“不起訴処分”になったからだ。


『検察審査会』も“不起訴”にしたので、「刑事事件」としては“消滅”しており、
民事事件として争われているが、賠償責任が認められても、犯罪者になる訳ではない。

有罪判決が確定するまでは犯人扱いしないのが日本の報道機関のルールだ。
まして逮捕もされなかった山口氏を犯人扱いしたら、マスコミが確実に敗訴する。


“二度”も「証拠不十分」で“不起訴”になった事件を、
BBCが“犯罪”であるかのように世界に広めるのは“人権侵害”だ。

さらに問題なのは、この事件は海外ではほとんど知られていないので、
世界中に、「性犯罪を許す日本人」という“誤解”が広がることだ。


昔の『慰安婦問題』と“同じ”である。

これも初期には大した問題ではなかったが、
「朝日新聞」が“嘘”を繰り返し、それを「NYタイムズ」が世界に広めたため、
今では、「世界の常識」になってしまった。


今回の問題も、世界の他のメディアに「延焼」する前に、
山口氏は「BBCの番組審査機関」に“抗議”し、「今後の放送中止」を求めるべきだ。

【SBI大学院大学 客員教授 青山学院大学 非常勤講師 池田 信夫】
 http://agora-web.jp/archives/2033450.html