>>616
「つじつまが合わない」と指摘するのは元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士だ。
首相は昨年2月に「私や妻が」と昭恵氏にも言及したが、「首相の妻は公務員ではなく、
贈収賄に問われる行為者ではない」とする。
また、郷原氏は贈収賄の解釈にも疑問を投げかける。
「首相の言う『金品の授受』がなくても、供応接待があって職務上の便宜供与が行われたら成立する可能性がある」


「永続敗戦論」などの著書で知られる政治学者(京都精華大専任講師)の白井聡さんは
「要するにへりくつ。破滅的だ。首相の『新解釈』を聞き、かつて耳にした『刑事ドラマは大うそ』という検察関係者の話を思い出した」とあきれる。

その検察関係者によると、犯人が完全犯罪を企てる→アリバイなどのほころびを刑事が暴く→犯人が犯行を認める−−というシナリオは、
犯人が素人なので成り立つという。検察関係者が日ごろ相手にする職業的犯罪者は供述の矛盾を指摘されても気にせず、簡単には降参しないという。
「一度言ったことを平気で変える。責められても政権を維持するためなら何とも思わない」。
白井氏は語気を強めて言った。「でも、この内閣が続くのは一定の支持があるからで、究極的には国民の質の問題です」