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 自民党の萩生田光一幹事長代行が17日、インターネット番組「真相深入り! 虎ノ門ニュース」に生出演し、北朝鮮問題について激白した。北朝鮮を利する国会議員の存在を明言し、左派野党やメディアを批判。拉致問題解決に向けて、在日朝鮮人を念頭に「この国で生活する意思があれば、『拉致問題の解決なくして、日本人と融和できない』と肌で感じている。声を上げてもらいたい」と呼びかけた。

 この日は、夕刊フジの人気連載「以毒制毒」(木曜掲載)を担当する、ジャーナリストの有本香氏が番組コメンテーターを務めた。

 ゲストの萩生田氏は6月12日の米朝首脳会談を見据え、拉致問題について「最終局面、ラストチャンスだ」と語り、完全解決に期待を示した。

 北朝鮮に「最大限の圧力」をかけ続けている米国の関係者から、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の現状が「よく話題に出る」として、次のように強調した。

 「制裁の矛先として『(朝鮮)総連は、どうなのか?』という話題になる。総連の次世代のリーダーたちは、朝鮮民族のプライドはあるだろうが、日本の事情を誰よりも知っている。その世代の人たちが(拉致問題解決に)声を上げてほしいし、現に上げつつある人たちもいる」

 話題は、総連傘下にある朝鮮学校への補助金支出問題にも及んだ。

 萩生田氏は、「『政治介入はよくない』というが、日本国民の税金を出した学校で、反日教育が行われている。各自治体が補助金の見直しをしている。一連の北朝鮮の対応によっては、動き出すことは否定できない」と問題視した。

 一部の自民党OBには「(朝鮮総連の)エージェントみたいな発言をしている人もいる。いい意味でも、悪い意味でも、パイプをお持ちだ」と皮肉を述べた。

 有本氏の「北朝鮮を利する国会議員はいるか?」との問いに、萩生田氏は「間違いなくいる。半ば公言しているような人もいる」と言い切り、北朝鮮情勢をめぐる日本の立場を「蚊帳の外」と揶揄(やゆ)する左派野党やメディアを次のように批判した。

 「何を根拠に言っているのか。日本が完全にリードして、この(北朝鮮が対話を求める)状況をつくってきた。国際社会は誰もが分かっている。日本の政治家とメディアが、拉致被害者が帰ってこないことを前提かのように話して、誰の応援をしているのか。本当に首をかしげる。拉致問題解決に向け、世論をどんどん高めていくべきだ」