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4月20日のBSフジ「プライムニュース」に出演した立憲民主党の枝野幸男代表が、視聴者から審議拒否について「何でも反対と言われても仕方ないのでは」と指摘され、「我々も審議したい」「ボールは自民党にある」と自分たちに非はない、と胸を張る場面がありました。

立憲民主党を含む野党の国会審議拒否に対し批判の声が相次いでいます。4月20日の衆議院厚生労働委員会で自民・公明の両議員が「何のために国会やってるのか」などと苦言を呈していた他(関連記事)、複数の自民党議員がSNSで「心底呆れる」と厳しく論じており(関連記事)、維新の松井一郎代表も「日程を人質にとったパフォーマンスはやめた方がいい」と冷ややかにコメント(関連記事)。

同じ野党内からも民進党の櫻井充参議院議員が審議拒否に対し「何故そのようなことをしなければいけないのかよく理解できない」と声を挙げているほど(関連記事)厳しい意見が相次いでいますが、4月20日の「プライムニュース」では番組からもこうした論調について枝野代表に尋ねるシーンがありました。

松山俊行キャスターが審議拒否について「審議に出て追及するのが本分ではないのか、との意見も結構あると思うが」という形で枝野代表の見解を質したのです。

すると枝野代表は「まず審議拒否ではない」「我々は審議が出来る前提を整えてくださいと要求しており、ボールは自民党にある」と強弁。「我々が拒否してるんじゃありません」「安倍総理総裁自身が膿を出し切ると仰ってるんだから膿を出し切り前に進むような状況を作ってくださいと要求してるんでボールは自民党にあります」とあくまで自民党側の問題だとの立場を崩しませんでした。

しかし、番組の終盤で視聴者からのメールを紹介するコーナーでも、20代の男性から立憲民主党が自ら提出した法案の審議を拒否した形となっていた件について否定的な見地から「これでは何でも反対と言われても仕方ないのではないか」との意見が寄せられ、審議拒否への厳しい見方の多さが浮き彫りに。

これに対し枝野代表は様々な疑惑を挙げて「ボールは自民党にある」と繰り返し強気の姿勢を崩さなかったものの、「野党自民党だったら最初の改ざんだけで国会止まってますよ」と野党としての自分たちの行動はまだマシな方、とアピールを交えながら「我々は1日も早く審議したいと思ってます」と理解を求めていました。

財務事務次官のセクハラ発言問題を厳しく追及している立憲民主党ですが、その一方で枝野代表が4月12日の会見で青山雅幸議員や初鹿明博議員のセクハラ疑惑問題への対応について記者から問われると「任せてます」と煮え切らない答弁に終始するなど今回の審議拒否を含め批判を浴びる局面が目立ち始めています。