「バカバカしいの一言だ。愛媛県が作成したメモが本当だとしても、それが何なの?と思う。(反安倍勢力などによる)最後のあがきではないか」

 国家戦略特区での獣医学部新設を「ゆがめられた行政がただされた」と評価してきた加戸氏は、
左派メディアによる加計問題報道の過熱ぶりに不快感をあらわにした。

 2007〜14年に構造改革特区制度で、学部新設の申請が15回も却下され、「岩盤規制」を痛感させられた苦い記憶がある。加戸氏が続ける。

 「私も、安倍首相に2回、加計や今治の名前を出さずに獣医学部の必要性を直訴したが、反応はなかった。
国家戦略特区が導入されて、今まで潰してきた官邸がアドバイスすることは、あり得る。正義感を持つ官僚なら、やりますよ。
私だって官邸の人間だったら、やる」

実際、中村氏は10日の記者会見で、国家戦略特区の活用について、「内閣府からの助言」があったことを認めた。
 備忘録には、当時の柳瀬唯夫首相秘書官が15年4月2日に首相官邸で愛媛県側と面会し、「本件は、首相案件」と発言したとある。

 加戸氏は「首相案件」の意味について
、「安倍首相は国家戦略特区諮問会議の議長として、スピード感をもって、岩盤規制を取り払ってもらいたいなどと発言している。
官僚はすぐ、『首相案件』『首相の意向だ』と錦の御旗にする」と強調し、左派メディアが伝える「加計学園ありき」の構図を否定した。

 加戸氏の批判の矛先は、学部新設に反対してきた勢力にも向き、加計問題の再燃を次のように結論づけた。

 「日本獣医師会側の圧力によって、愛媛県や今治市の必死な思いがゆがめられてきた。その実態をただすべきだが、そうなっていない。
はらわたが煮えくり返る思いだ。加計学園の話を安倍政権批判に直結させる報道は、憲法改正を潰すための倒閣運動と受け取られても、仕方ない」

http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180412/soc1804120003-n1.html
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180412/soc1804120003-n2.html