NHK NEWS WEB 4月11日 14時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011398841000.html

衆議院厚生労働委員会は11日、生活保護法の改正案などの質疑を行う予定でしたが、野党側が
裁量労働制の不正適用を理由とした野村不動産の社長への特別指導の経緯を明らかにすることを
優先すべきだと主張して、与党側と折り合わず、委員会は流会になりました。

衆議院厚生労働委員会では、自民党の高鳥委員長が職権で、11日に委員会を開いて生活保護法の改正案などの
質疑を行うことを決めていました。

これに対し野党側は、裁量労働制の不正適用を理由として去年12月に行われた野村不動産の社長への
特別指導の経緯を明らかにすることを優先すべきだと主張し、与野党の筆頭理事が対応を協議しました。

この中で野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の西村智奈美氏は、「加藤厚生労働大臣が事前に
特別指導について報告を受けた際に使われた資料の大半が黒塗りのために内容がわからず、問題だ。
詳しい情報を公開したうえで集中審議を行うべきだ」と主張しました。

これに対し与党側の筆頭理事を務める自民党の田村元厚生労働大臣は、「できるかぎり情報を
オープンにするよう厚生労働省に要請するが、厳しい状況だ」として折り合わず、
11日の委員会は流会になりました。