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森友学園との国有地取引に関する決裁文書改ざん問題を受けて、安倍政権の支持率が急落している。

東大生はなぜ“森友改ざん問題”後も安倍政権を支持するのか【他の写真を見る】

読売新聞が3月31日〜4月1日に実施した世論調査によると、内閣支持率は42%。これまでと同じく若い年代ほど支持が高いという傾向は変わらないが、それでも18歳〜29歳の若年層の支持率の下落は激しい。2月に7割あった支持率は5割(49%)にまで下がっている。

Business Insider Japanでは2017年6月、安倍政権を支持する東大生たちに支持する理由を聞いたが、今彼らは何を感じているのか。当時取材した人たちに再び取材した。

(関連記事:「やっぱり安倍政権しか選べない」東大生はなぜ自民党を支持するのか)

(略)

野党とマスコミが嫌い

取材をする中で多く聞かれたのが、野党とマスメディアへの不信感の強さだ。話を聞いた6人中4人が野党あるいはマスコミが信用できないので安倍政権を支持する、と理由を挙げた。


教養学部3年・地方公立高校出身

東大生はテレビなどでネタにされることが多いので、普通の視聴者以上に(マスコミの)切り取り方や編集の仕方を意識し、マスコミの報道姿勢への批判が根強い気がする。

今回も、朝日新聞がスクープを取った調査力はすごいと思うものの、そこに執着している姿は「朝日新聞の改憲潰し」では、と思ってしまう。安倍政権を倒すためならなんでもいいんだ、という姿勢がイヤ。

今回、文書が出たことで(安倍首相が)圧力を加えた、という関与がなかったことが逆に立証されたと思う。

行政文書の書き換えに関しては(安倍政権に)責任はあるけれど、森友問題に関しては官僚が勝手にやったことなのでは、と思う。

土地取引に関して今さら掘り返して議論するのは、どうでもいいなという気がする。


法学部4年・都内私立高校出身

改ざんが官邸等の指示があったのかは分からないが、ぶっちゃけ(安倍政権は)元々強権的なところもある。報道を見ただけでは、そんなに印象は変わっていない。

メディアが盛ってるんじゃないかと最初に思ってしまうくらいに既存メディアへの不信感はある。

公文書改ざんは問題で、議会制民主主義の根幹に関わることではある。一方で、安全保障上の危機は世界レベルで高まっていて、国内でゴタゴタしている場合でもないとは思う。

一連の森友学園問題が民主主義の危機という人たちがいるが、そういう人たちが果たして本当に民主主義のことを考えているのか疑問。安倍政権を終わらせることしか考えてないように見える。

仮に終わって、その後どうするのか。全くビジョンがない。(安倍首相は)問題があるなら真摯に反省しつつ、日本のために頑張ってほしい。

2017年6月段階で安倍政権を支持していた東大生たちは、森友問題と一連の文書改ざん問題を受けても、基本的に安倍政権支持の姿勢は変わっていない。もちろん、これが全ての東大生の意見ではないし、若年層を代表しているわけではない。

しかし、今回取材した彼らの考え方の根底には、「たとえ安倍政権を終わらせたとしても代わりがいない」というある意味現実的な見方があった。その“諦め”を払しょくする新しい選択肢は、現れるのだろうか。