2018年3月14日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201803/CK2018031402000169.html

森友学園の決裁文書改ざん問題で、首相官邸や国会周辺では、十三日夜も千人以上の市民による抗議活動が続き、安倍首相と麻生太郎財務相の辞任や、首相の妻、昭恵氏らの証人喚問を求める声が渦巻いた。

 議員会館前では「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」による抗議活動が日中に続いて開かれ、約千人(主催者発表)が「文書改ざん徹底糾弾」「疑惑の隠蔽(いんぺい)許さない」と声を合わせた。マイクを握った法政大学法学部の山口二郎教授は「日本が腐って崩れ落ちていく大きな危機。このようなことがまかり通ったらどうなる」と指摘。評論家の佐高信氏は「文書の改ざん、削除が行われたが、削除すべきは安倍(首相)、麻生(財務相)、昭恵(氏)」と厳しく批判した。

 官邸前では打楽器のリズムとともに、首相辞任を求めるコールなどが続いた。元「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」メンバーの都内の大学四年、植田千晶さん(22)は「普通の民主主義国家に育ったと思っていたが、答弁に合わせるために決裁文書を改ざんするのはおかしい」と話した。