河北新報 2018年02月28日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180228_22011.html

 米軍三沢基地(三沢市)所属のF16戦闘機が、燃料タンク2個を小川原湖(青森県東北町)に投棄してから
27日で1週間が経過した。湖内では部品の回収作業が進む一方、シジミをはじめとする漁の再開のめどは立っていない。
「いつまで続くのか」。大打撃を受けた地元の水産関係者から不安の声が漏れる。

 海上自衛隊大湊地方総監部(むつ市)による27日の部品の回収作業は、午後3時ごろに終了した。
これまで延べ201人の海自隊員が参加し、大小74個の破片を集めた。県などによると、
回収量は燃料タンクの80%以上に相当するという。

 国は流出した油の水質への影響を調べているが、結果は出ていない。小川原湖漁協が
「部品を全て回収し、水産物の安全性が確認されるまで」と決めた禁漁期間の解除の見通しも立たない。
シジミ漁歴23年の男性漁師(69)は「いつまで続くのだろう」と気をもむ。

 漁協によると、事故前の1日当たりの漁獲量はシラウオ約400キロ、シジミ2〜3トン、
ワカサギ200〜300キロ。浜田正隆組合長は「全国のスーパーなどの棚から小川原湖産が消えている。
目の前に資源があるのに漁獲できないのは残念だ」とうなだれる。


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