2018年2月21日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20180221/CK2018022102000227.html

県内の外国人住民数が一月一日現在で、一万六千六百三十七人となり、九年ぶりに過去最高を更新した。東南アジアからの外国人技能実習生が増えていることなどが主な要因。県が十九日、発表した。(山中正義)

 前年より千八百六十三人(12・61%)多く、四年連続で増えた。これまでは二〇〇八年の一万五千五百三十四人が最高だったが、初めて一万六千人台を突破。総人口に占める割合は1・56%で、出身国・地域は八十九となった。

 国別では、中国が五千二十一人(構成比30・18%)で最多。ベトナムが前年より九百十八人増えて二千八百八十一人(17・32%)となり、前年の四位から二位に浮上した。ブラジルの二千四百三十七人(14・65%)、フィリピンの二千百四十八人(12・91%)が続いた。

 市町村別では、富山市が六千八百三十五人でトップ。高岡、射水市が続き、三市で外国人住民の七割を占める。

 人口に占める外国人の割合が高いのは、射水市の2・39%だった。

 在留資格で見ると、技能実習が四千八百九十三人で、前年から八百一人の大幅増となった。県国際課の担当者は「実習生のニーズが増えている。県としては、受け入れ企業や実習生の支援をしていきたい」と話す。