2018年2月14日 8:01 JST ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-13/P441U06JTSFC01

一時1ドル=106円台と16年11月以来の円高、株価は4カ月ぶり安値
米国の消費者物価指数を注視、良くも悪くも日本株にリスクの懸念
14日の東京株式相場は3営業日続落。為替が1年3カ月ぶりの水準までドル安・円高が加速し、企業業績への悪影響が懸念された。輸送用機器や電機、精密機器など輸出株、海運や非鉄金属、鉄鋼株など景気敏感セクターも安い。

  TOPIXの終値は前日比14.06ポイント(0.8%)安の1702.72、日経平均株価は90円51銭(0.4%)安の2万1154円17銭。両指数は昨年10月13日以来、およそ4カ月ぶりに一時1700ポイント、2万1000円を割り込む場面もあったが、大引けにかけてはやや下げ渋った。

  岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、「為替がいよいよ円高方向に動きだし、投資家心理の悪化は避けられない、来期の業績悪化懸念も踏まえると、日本株の一段の下押しも覚悟すべき」と言う。米長期金利の2.8%台を市場はまだ受け入れられず、「年度内にリスク・オフの円高が105円まで進むと想定すれば、日経平均の下値めどは2万円」とも話した。

 S&P500種株価指数が0.3%高など前日の米国株が堅調、米投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティー指数(VIX)が3営業日続けて低下と海外市場が落ち着く中、きょうの日本株は小高く開始。日経平均は126円(0.6%)高まで上げ幅を広げた。

  ただ、買いの勢いは続かず、午前半ば以降はマイナス圏に転じると、円が強含みで推移した為替と歩調を合わせ、午後は下げピッチが加速。TOPIXは25ポイント超、日経平均は294円安まで売り込まれた。ドル・円は午後に一時16年11月以来の水準となる1ドル=106円80銭台までドル安・円高に振れた。前日の日本株終値時点は108円29銭。

(以降ソースにて)