「だがちょっと待ってほしい。
 金正日は謝罪した。
 しかしそれは国際社会においてのいわゆる”建前”というふうには考えられないだろうか?
 そう考えれば果たして実際に拉致などという行為があったのか?
 それさえ不透明にならざるをえないだろう。
 証拠は無いが拉致があったのだと大衆が叫び始めたことによってその民意を金正日は酌んだのだ。
 それはつまり金正日が民主主義である日本に譲歩した。
 そう考えることができるのは自明の理である。
 以上のように見方を少し変えれば拉致など実は無かったのではないか?
 私はそう思えてくる気がしてならない。」