2018.2.13 07:00週刊朝日
https://dot.asahi.com/wa/2018020700074.html?page=1

作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。
今回は、「右傾化する中高年女性」について。

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 数年前、右傾化する中高年女性たちを取材し『奥さまは愛国』という本を出した。彼女たちが最も熱心に運動していたのは「慰安婦」問題だった。「男性が前に出ると差別だと言われるから、女性が解決します!」と、率先して「強制などない!」「慰安婦は嘘つきだ」と罵ったかと思えば、「私も若かったらお国のために慰安婦になる! 慰安婦は尊い」と路上で叫ぶ女性たちの運動は衝撃的だった。男女雇用機会均等法施行後に社会に出た世代の女性たちが、男女平等とかフェミニストとかという言葉に反射的に嫌悪感を示し、「(男女平等をうたう)憲法24条を変えよう」と主張する現実を、どう捉えるべきか、私は未だに答えを出せていない。

 さて、そんな「奥様」たちの象徴的存在が、今、国会にいる。先の衆議院選挙で2度目の当選を果たした杉田水脈氏(50)だ。公式ページのプロフィールには「慰安婦」問題について「国際社会に向けて日本の汚名を晴らすため、東奔西走中」と記してあるが、国会で「男女平等は反道徳の妄想」と発言したり、SNSでフェミを嘲笑したりと、男女平等嫌い・フェミ嫌いを隠さない“愛国奥様”の代表だ。

 最近、杉田氏の発言をネットで見かけることが増えた。「慰安婦も南京(事件)もねつ造」などと堂々と言えるほど今は無名な政治家ではあるけれど、いったい何故“愛国奥様”は「慰安婦」に執着するのか知りたく、杉田氏の本を何冊か手にした。なかでも河添恵子さんというノンフィクション作家との対談『「歴史戦」はオンナの闘い』は、なかなか強烈だった。

(以降ソースにて)

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