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野田佳彦元首相が1月22日にブログを更新し、希望の党との統一会派結成問題を振り返るとともに自身を排除した希望の党に対し「連携は小池カラーの脱色見定めてから」と立場の逆転を印象づける発言を行っています。

野田元首相は民進党執行部が進めていた希望の党との統一会派について、これを拒否していた立憲民主党に対し「排除された側が排除した側に強い拒否感をもつことは、同じ立場の私もよくわかります」と理解を示すと共に、自身が持つ希望の党に対する強い感情をこのように表現しています。

野田「『股くぐりなどできない』と言い放ち、裸一貫・無所属で戦った私が、その舌の根も乾かぬうちに希望と結成する会派に入ることなど出来るはずがありません。それは、直近の民意を踏みにじることになります。」

またこうした思いを理解出来ていなかったとして希望の党との統一会派結成を進めていた民進党執行部への批判的な見方を示していますが、一方で「野党がバラバラでは国会対応も選挙も与党を利するだけ」として現状を分析、その上で「まずは、野党第1党の立憲民主とおの連携から始めます」と宣言し希望の党に対して「小池カラーの脱色」を求めています。

野田「親和性を感じる議員が多いのは希望ですが、小池都知事及びその周辺のカラーが脱色されるのを見定めてから、同党との連携を探るべきでしょう。」

野田元首相は衆院選前の9月28日に、細野豪志議員がテレビで「三権の長を経験した人は遠慮してもらいたい」と語り排除する姿勢を鮮明にしたことに不快感を隠そうとしませんでしたが、今回のブログで今度は「小池都知事及びその周辺のカラーが脱色されるのを見定めてから、同党との連携を探るべきでしょう。」と逆に「排除」を求めた形とも言えることから、希望の党側の対応に注目が集まりそうです。

玉木雄一郎代表は小池色の払拭と「玉木カラー」に言及し方向修正を図っていますが(関連記事)、当初民進党側が希望の党に擦り寄っていた感のある力関係は今やすっかり立場が逆転してしまった感を強めています。