http://www.buzznews.jp/?p=2114152

1月11日の夜、香川県さぬき市の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、希望の党・玉木雄一郎代表の元に数多くの批判が押し寄せています。

香川県では9万羽以上のニワトリを処分する方針だとされており、家畜からの鳥インフルエンザ発生確認は四国では今回が初めてだということですが、玉木代表に対し厳しい反応が集まっているのは過去の発言にその理由がありました。

2017年7月26日にフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」に出演していた当時の民進党・玉木雄一郎議員が、加計学園問題について自民党の青山繁晴参議院議員と番組内で議論した際に「愛媛県で鳥インフルエンザ発生したことあるんですかねぇ?」と述べていたためです(関連記事)。

これは「生激論 自民vs民進 加計問題の真相は?」というテーマについて青山議員と共に番組に出演した玉木議員が、いわゆる「加計ありき」について加計学園の獣医学部新設に関しこのように発言していたというもの。

玉木「まず前提として、これは国会の答弁でもありますけれども、まずね、その愛媛県で、鳥インフルエンザ、狂牛病あるいは口蹄疫って発生したこと1回もあるんですかねぇ?」

青山「あのね、それは発生してからどうにかしろって問題じゃなくて、例えば愛媛県の対岸の宮崎県では平成22年に皆さんご存知の口蹄疫が・・・」

但し、今回鳥インフルエンザが確認されたのは香川県であり、玉木代表が言及していたのは「愛媛県」であったことから、香川県における鳥インフルエンザ発生で玉木代表の番組内発言に批判が出るのは一見、適当ではないとも言えます。

ところが、玉木代表はその後、8月21日に自身のブログを「【加計学園問題】玉木雄一郎、ネット等のデマにすべて答えます」というタイトルで更新した際に問題の番組での発言に「防疫措置を軽視しているのではないか」という疑問が出ていることへの答えとして釈明するに当たり「四国で」と言い換えていたのです。

玉木「(お答え)加戸元愛媛県知事が「私の知事時代には鳥インフルエンザが発生し、米国では狂牛病が発生した。22年には口蹄疫が発生したが、獣医師が足りず大わらわだった」と発言していますが(2017年7月16日産経新聞)、これをあたかも愛媛県内で鳥インフルエンザや口蹄疫が発生したと誤解する人がいるため、「四国での鳥インフルエンザや口蹄疫の発生事案はない」との事実関係を述べたに過ぎません。防疫措置の重要性を軽視するものでは全くありません。」

「事実関係を述べたに過ぎません」と発言の真意に理解を求めていた形の玉木代表ですが、当時は加計学園獣医学部の新設に反対の立場から「鳥インフルエンザは発生してないではないか」と抗弁していたものと受け止められていることから、今回の香川県における鳥インフルエンザ発生で批判が押し寄せているという格好です。

玉木代表はTwitterで1月10日に「本日、香川県で鳥インフルエンザが疑われる事例が確認されました」と語りましたが、これに対しては12日朝までに800件ものリプライが殺到しており、その後1月11日未明に発信した経過報告にも200件以上のコメント、更に鳥インフルエンザが確定した1月12日未明のツイートに対しても既に200件近い意見が寄せられています。

玉木代表に対しては「鳥インフルエンザ発生しちゃいましたよ。どうするんですか?」「鳥インフル起きてないって強弁してましたよね」「テレビでの発言をもう一度説明して欲しいです」といった声が出ている他、「予防の重要性は理解できたんですか」「これでも加計学園の獣医学部は不要だと思うのですか」「これまでの加計追及の立場はまだ崩さないんですか」といった指摘も見られています。

また、今回鳥インフルエンザが確認された香川県さぬき市が玉木雄一郎議員の選挙区であることも話題の一因になっているようです。