8日、全国で123万人の若者が成人の日を迎えた。
北朝鮮の脅威が論じられる中、新成人たちは国防についてどのように考えているのだろうか。国防の最前線で働く若者からは

「自衛隊に2年間勤めてみて思ったのは、日本という国を守りたい、役に立てるようになりたいと思いながら、
今はこれから生きていくにあたっての節目としてこの式を迎えたいと思っている」(金沢市の自衛官の男性)

「武力というのは相手を倒すものではなく、なぜ持っているのかというと日本を守るために持っているものなので、
最終手段ではあるが持つことは最低限必要だと思う。抑止力が大切だと思うので、自分たちは戦争をしないと
しっかり周りの国にアピールすることで周りの国もそれを意識してくれて戦争がない世の中になると思う」(北九州市の自衛官の男性)

という意見も聞かれた。その一方、AbemaTV『AbemaPrime』に出演した慶応義塾大学2年生の外塚天音さんと同1年生の海老原紗衣さんは、

「改憲については賛成。戦争すべきだと言っているわけではないが、解釈で変更していくような曖昧な状態ではなく、
自衛隊に戦力を持たせるのであればきちんと明記するべきだと思う。私の父親も沖縄出身だが、米軍基地が必要なのは日本国民全員だと思うので、
沖縄の個の問題として考えるのではなく、日本全体で議論すべき」(海老原さん)

という意見が上がった。報道を元に自分なりの考えを持ち、意見をしっかりと述べてくれた二人だが、
普段は学校で国防について議論することはあまりないと話す。


(中略)


若者たちの話を受け、ウーマンラッシュアワーの村本大輔は「僕も色々な人に国防について聞いているが、
『うっ、何なの急にその話』という雰囲気の時があったりする」と指摘、慶応義塾大学特任准教授の若新雄純氏は
「親や教師から"お前の人生は"とか"お前の将来は"と言われることはあっても、"国の"と言われることはない。
ここ数十年、国ではなく個人がどう成功し、幸せになるかは言われてきたので、いきなり言われても、"国家って何?"となってしまうのだろう」
とコメント、「教科書で暗記してきていることは使えなかったりするし、友達と話す時ですら間違ったことを言ったり、
無知をさらけ出すのが恥ずかしい。憲法のことを話すのに無知でもいいとか、
全員知らないというところからしゃべってもいいという文化ができればもっとしゃべれる気がする」と話した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


ソース元タイトル『「考えてはいるけど…」憲法、国防のことは話しづらい?新成人たちの気持ちは』

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2018年1月9日 22:02