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12月12日午前の菅官房長官会見に東京新聞の女性記者が登場、次々と質問を浴びせましたが、菅長官からは「仮定のことにはお答えしません」「仮定の発言にいちいち答えることは控えます」などとあしらわれた上に「どういうことかよくご存知の上の質問かどうかわかりませんけれども」と半ば呆れとも言えるコメントで幕を閉じていました。

「仮定の発言にいちいち答えることは控えます。当然だと思います」

久しぶりに登場した東京新聞の女性記者は13分ほどの会見のうち5分以上を占めて計6問の質問を次々と菅官房長官に投げかけましたが、今回も収穫は芳しくなかったようです。

女性記者は2問目に北朝鮮問題に関連して米国マティス国防長官が発言したという公海上での臨検措置検討について「国際的に見ると軍事的手段と取られかねない」「偶発的な紛争に発展する可能性も指摘されている」と批判的な立場から政府の見解を質しましたが、菅官房長官からは「全く承知していない」「仮定のことについてはお答えしません」と冷たい反応。

しかし女性記者も負けていません。「日本政府として見解を出せないという認識でよろしいですか」と、都合が悪いから答えられないのかと迫り、再度「仮定のことですから」と交わされても「仮定ではないですねぇ」と食い下がります。

このやりとりで苛立ったのか菅官房長官は「日本政府にそうした発言は来ておりません」として仮定だとの認識を改めて示した上で「仮定の発言に政府の立場でいちいち答えることは控えます。当然だと思います」と不快感を露わにしていました。

すると次に記者は米国や欧州で戦争になった場合の被害想定が出されているが被害の推定値を発表する検討を行っていないのか、という質問に変更。

防衛省はシミュレーションしていると東京新聞の取材に対し答えたとして数字があるのなら公表すべきではないのかとの見解を示しましたが、菅官房長官はここでも「防衛省で答えた通りです」という塩対応。

記者は以前に同内容の質問を行った際に菅官房長官が「仮定の質問には答えられない」と答弁していたことを持ち出して、防衛省はシミュレーションしていると取材に答えたのだから公表すべきではないのか、と追及しましたが、菅官房長官は記者が言及していた米国の議会調査局の話を取り上げ「調査局というのはどういうことかよくご存知の上の質問かどうかわかりませんけれども」と皮肉を交えながら国民の安全安心を確保するのが政権の責務なのだから防衛省がシミュレーションを行なっているのは当然だ、とだけ述べて会見を終えていました。

(略)


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@YES777777777
東京新聞・望月衣塑子「米議会調査局が北朝鮮半島での戦争になった時の被害想定値というものを発表してる。もし北朝鮮が有事になった際の被害想定値を政府として公表の検討はないのか?」 菅官房長官「調査局というのをどういうことか、よくご存じの上の質問かどうかわかりませんけど…」 怒らすなよ。 pic.twitter.com/UG7LUhB1BH