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12月5日の参議院外交防衛委員会で佐藤正久副大臣の挨拶を問題視し河野外相に罷免を求めていた民進党の小西ひろゆき議員が、12月7日の同委員会でも再びこの問題を取り上げ、佐藤副大臣が「遺憾」という言葉を用いたにも関わらず納得せず、委員会に対し辞職勧告するよう求めていました。

小西ひろゆき議員、佐藤正久副大臣にあくまで辞職を要求

前回、佐藤副大臣の挨拶に「ことに臨んでは危険を顧みず身を以て責務の完遂に努め、以て国民の負託に応える決意であります」という一文が含まれていたと指摘し、これが自衛隊の服務の宣誓だとして厳しく非難、即刻罷免されるべきと主張していた小西議員でしたが(関連記事参照)、12月7日の外交防衛委員会で再びこの問題を取り上げ、まず佐藤副大臣に対して「外務副大臣として在籍すること自体が憲法66条2項の文民条項の趣旨に違反する」と述べ、「即刻辞職するべき」と主張します。

これに対し佐藤副大臣は5日の挨拶について「私自身の基本的姿勢を述べたものである」「結果として誤解を招いてしまったのであれば大変遺憾に存じます」として理解を求めましたが、小西議員は納得しません。

再び憲法66条の文民条項の趣旨に反するとして「即刻、辞任して頂きたい」と繰り返し、今度は河野外相に「副大臣は罷免されるべきではありませんか?」と矛先を変えます。

河野大臣は所信など自身の考えを述べる際に書物などから引用することはあり得るとして佐藤副大臣の挨拶に理解を示しましたが、小西議員は「非常に許されない答弁」だとして佐藤副大臣の挨拶を「外務省設置法の趣旨に反する就任挨拶とは考えないか」と譲らず、再び答弁した河野外相が「基本的姿勢を述べたものであり所掌事務を具体的に述べたわけではないんだろう」との見解を改めて示すと「詭弁」として議事の中断を要求、一時審議が中断するほどでした。

数分後、再開はしたものの河野外相の再度の答弁を「何の答弁にもなってません」と突っぱねた小西議員は今度は小野寺防衛相に「防衛省及び自衛隊のために発言の撤回を求め内閣として佐藤外務副大臣を即刻罷免すべきではないか」と迫りますが、ここでも河野外相と同様「基本的な姿勢を述べたものだ」という答えだったためか、追及はまた佐藤副大臣へ。

「もう一度聞きますが即刻、辞職する覚悟・決意はございませんか?」に対し佐藤副大臣は「結果として誤解を与えたということであれば大変遺憾に思います」として小西議員の要求には応えず、結局最後、小西議員は委員長に対し「理事会で速やかに協議し辞職勧告措置を行うことを要請させて頂きます」として質疑を終えていました。

(略)