2017年12月07日 17時00分 東スポ
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 元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏(51)からのレイプ被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さん(28)が6日、国会内で開かれた国会議員の会合に出席した。

 2年前に山口氏に準強姦容疑での逮捕状が発布されながらも警視庁刑事部長(当時)によって直前で待ったがかかり、不起訴となったこの事件。検察審査会でも不起訴相当の議決が出たことで終結かと思われたが、詩織さんは民事で山口氏を訴え、国会では超党派の「準強姦事件逮捕状執行停止問題を検証する会」が立ち上がった。

 民進党の分裂で野党は足並みが揃わない中、この議連だけは別で立民、希望、民進、維新、自由、共産、無所属とオール野党が集結。議連や衆参の各委員会で連日、捜査の経過や検審での適正な審査がなされていたかなどを“じゅうたん爆撃”で追及している。中でも役人答弁を繰り返す警察、法務省の官僚をぶった切っているのが、議連の呼びかけ人の森裕子参院議員(61=自由)だ。

「小沢一郎氏が強制起訴となった陸山会事件で森氏は徹底的に検察組織に斬り込み、インチキを暴いた。再び疑惑まみれの案件で、意気込んでいます」(野党関係者)

 この日の会合でも検察審査会が公開した山口氏の審査結果が日付以外は黒塗りだったことに、森氏は「(陸山会事件の)6〜7年前に散々議論して全部黒塗りを外した。個人情報以外は黒塗りを外して持って来なさい」と法務官僚を一喝した。

「警察・司法組織は霞が関の中でも個人情報を盾に情報公開に最も及び腰ですが、前例主義でもあり、根気よくやれば、徐々に情報は出してくるでしょう」(前出の野党関係者)

 会合後に森氏は詩織さんに対し「インパクトの大きい行動をとってくれた。(警察・司法が)恣意的に運営されると何の罪もない人が犯罪者に仕立て上げられることもある。改めて私もこの問題に取り組みたい」と約束。2003年には当時議員だった元プロレスラーの大仁田厚氏(60)と議場で“乱闘”したこともあり、「メンチを切ったら永田町で一番怖い」とも評される“猛女”の追及で、ブラックボックスは暴かれるか。