学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が政府の国家戦略特区制度を活用して愛媛県今治市に来春、岡山理科大獣医学部を新設する計画を、
文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が「可」とする答申をしたことを受け、林芳正文科相は14日の閣議後会見で、
計画を正式に認可することを明らかにした。

 獣医学部の設置は、昭和41年の北里大以降なく、岩盤規制の象徴ともされてきたが、文科相の認可により52年ぶりに新設されることが決まった。
四国での設置は初めて。

 答申について林氏は、10日の記者会見で「尊重したい」と表明。来年4月予定の獣医学部の開学に向け、
学生募集の準備などに影響しないよう早期の判断が必要との認識を示していた。

 一方、野党は特区選定までの経緯や計画内容に疑義があると反発。林氏に最終決定の保留を求めていた。
 設置審の答申は9日付。当初、獣医師の需要見通しや実習内容などについて改善を求め、抜本的に見直さなければ不認可とする「警告」を出していた。
 8月には是正意見が解消されていないとして保留となったが、学園側が9月に提出した補正申請書で課題がクリアされた。

http://www.sankei.com/life/news/171114/lif1711140012-n1.html