小池百合子東京都知事(65)が代表を務める希望の党は10日、都内で両院議員総会を開き、
国会議員を率いる共同代表に玉木雄一郎衆院議員(48)を選出した。

 玉木氏は共同代表選で39票を獲得。14票の大串博志衆院議員(52)を退けた。

玉木氏は、安全保障政策などで「小池路線」を踏襲するとし、結党メンバーらの支持を得ていた。
党幹部によると14日にも小池氏も出席する両院総会で、幹事長を含む執行部人事を決定する方向で調整中だという。

 だが、小池代表の党内での影響力低下と孤立は避けられそうもない。
民進党からの合流組の小川淳也衆院議員(46)は総会後、
「私は玉木さんが“親小池”とは思わない。結党メンバーは8人しかおらず、45人は後発の合流組。
玉木さんも大串さんも方向性は同じ」と“民進カラー”を強調。
「玉木さんの独自性も発揮しないと。小池さんには都政に専念してもらいたい」と主張した。

 小池氏周辺のある関係者は、
「小池さんを守る人はもう結党メンバーの中にもいない。党内の皆が除外したがっている」と唇をかむ。
さらに「民進出身者の合流で、保守新党だったはずが、いつの間にかリベラルに変わってきた。結党時の理念は失われ、
小池さんが代表に残っても利用されるだけ。もうかかわらない方がいい」と憤った。

 玉木、小池両代表はこの夜、都内のホテルで初会談。
「2人で力を合わせていこう」と話し合ったというが、党運営はまだ波乱含み。希望は遠そうだ。

http://www.sanspo.com/geino/news/20171111/pol17111100220001-n1.html