http://www.sankei.com/premium/news/171105/prm1711050007-n1.html

 先週号で、初当選した立憲民主党、青山雅幸議員のセクハラ疑惑を報じた『週刊文春』(ために議員になったばかりの青山議員、いきなり党員資格停止処分)、今週(11月9日号)は「立憲民主党初鹿明博に強制わいせつ疑惑」。

 初鹿氏は、東大法学部卒、議員秘書、都議を経て当選3回。立憲民主党結党メンバー6人のうちのひとりだが、〈「女癖の悪さには昔から定評がある」(交流のある女性記者)〉という。

 そんな「定評」も困りものだ。昨年12月には『週刊新潮』に“不倫未遂”を報じられたことも。

 今回は酔っ払ってタクシーの中で、〈「無言のままズボンのチャックを下ろし、陽子さん(被害女性、仮名)の顔を引き寄せた」(被害女性の友人)〉

セクハラでは、と『文春』記者の直撃を受けての答えがひどすぎる。

 〈「合意があったら別に」

 −−何が合意なんですか?

 「いや、あの、タクシーに一緒に乗ったのが合意」〉

 ほんとに東大法学部出てるのか。女性はこの人とはうかつにタクシーにも乗れない。「選良」という言葉は今や完全に死語と化した。

 『週刊現代』(11/11)のトップは、「強い日本経済が帰ってきた 今度の好景気は本物 株も、土地も、給料も上がる」。

 明るい話題で結構だが、もひとつ信用ならないのは『現代』、3号前の10月21日号では「小池総理、誕生へ 自民がよもやの野党転落」、2号前の10月28日号では「自民が54議席減」とブチ上げているからだ。

 『ニューズウィーク日本版』(11・7)の大特集は「一生働く時代」。毎度言っているが、こういう切り口が日本の週刊誌には欠けている。

 アメリカでは〈65〜69歳の3分の1はまだ有給の仕事に就いており、75歳以上でも8・4%は働いている〉。

 イギリスでは〈高齢者の労働参加で800億ポンド(約12兆円)の経済効果が見込めるとの試算も〉。

 背景には年金不足の現実もあるわけだが。