週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/10311659/?all=1

山口敬之・元TBSワシントン支局長(51)が「週刊文春」に寄稿した“韓国軍にベトナム人慰安婦”記事の捏造問題。文春は11月2日号で反論を展開したが、やっぱり捏造だった――。
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 文春が「歴史的スクープ 韓国軍にベトナム人慰安婦がいた! 米機密公文書が暴く朴槿恵の“急所”」を掲載したのは、2015年4月2日号である。山口氏はこの記事を書くにあたり、慰安婦がいたとは断定していない米公文書に基づき取材を行い、また証言者の発言を歪曲、無視などしている。
 これに対する〈捏造記事の指摘に答える〉と題した文春の反論では、例えばベトナム戦争を研究する南ジョージア大のウィリアム・アリソン歴史学部教授を登場させ、「(当該施設は)韓国軍の公式施設だったことがうかがえる」と言わせている。
だが、本誌(「週刊新潮」)が当の教授に聞くと、


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「私は、韓国軍司令部が売春施設を運営していたとは断じて言っていません。報告書によれば、韓国軍の関係者と施設オーナーが共謀し、売春も含むこの施設の運営に関与していたのは事実です。しかし、彼らが携わっていたのは違法行為であり、韓国軍司令部が認めたものではない。報告書には、軍司令部が独自の売春施設を運営していたことを示す証拠は存在しませんし、この報告書以外にもその点を示す資料はありません」
 と見解を述べる。
 また、山口氏に発言をでっちあげられた証言者について、反論記事での言及はない。この点を文春に質すと、
「小誌が入手している発言記録には、貴誌が創作と指摘されている小誌記事掲載コメントについて、確かに発言している箇所があることを申し添えておきます」
 と回答があったが、何より証言者当人が山口氏の捏造に憤慨している。(インタビュー動画:https://www.dailyshincho.jp/article/2017/10181701/?all=1&;page=2)
 記者活動の再開を宣言した山口氏だが、公文書をちゃんと読めないその目で、証言を捏造するその手で、どんな活動をするのだろうか。
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