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2017/10/23(月) 20:36:58.99ID:CAP_USER9自民党が政権復帰した2012年衆院選の初当選組は「安倍チルドレン」として一大勢力を築く一方、不祥事の多さから党内で「魔の2期生」とやゆされた。一部は批判を浴びて離党したり、今回の衆院選で出馬を断念したりしたが、それでも公認された97人のうち小選挙区で59人、比例代表で23人の計82人が3選を果たした。14年の初当選組も14人中12人(いずれも23日正午現在)が再選された。
12、14両年の衆院選は安倍政権への追い風で勝ち、自民党幹部からは「選挙の地力がない」と心配されたが、今度は野党の「敵失」に助けられた形だ。
小選挙区制による衆院選は与野党の議席の振れ幅が大きく、選挙基盤が弱い1期生は、「風」で再選を阻まれるケースも多い。
05年の郵政選挙で誕生した自民党のいわゆる「小泉チルドレン」83人のうち、旧民主党に政権を奪われた09年の衆院選で再選されたのは10人。逆に、この年に旧民主から初当選した143人は「小沢チルドレン」とも呼ばれたが、12年衆院選で逆風にさらされ、わずか11人しか2期目を迎えられなかった。
一方、自民党の第2次安倍政権が臨んだ14年衆院選では、安倍チルドレンの多くが順調に「進級」。12年初当選組119人のうち104人が再選されている。安倍政権が高い支持率を保つ半面、旧民主など野党は低迷していたためだ。
ところがそれ以降、逆風を知らない2期生に緊張感の欠如が露呈。選挙区回りを求める党執行部の心配をよそに、「不祥事ドミノ」が起きた。
15年に未公開株を巡る金銭トラブルから武藤貴也氏が離党。16年には宮崎謙介氏、今年は中川俊直氏が、いずれも女性問題で議員辞職や離党に追い込まれた。3氏は今回立候補を断念した。
秘書への暴言問題で離党した豊田真由子氏(2期)は、無所属で埼玉4区から出馬したが落選した。
ただ今回、小選挙区で競り負けて比例復活した2期生も19人いる。被災地視察で内閣府職員におんぶさせたことを批判され、さらに「長靴業界はだいぶもうかった」と失言した務台俊介氏は、野党候補が競合した長野2区で敗れ、比例復活に回った。
選挙前、自民前職の3割強を占めた2期生に対し、自民幹部は「全体の勝敗のカギ」と指摘していた。だが今回は、野党が分裂するなど自民には「棚ぼた」の要素も大きい。党執行部は新3期生の不祥事防止と、選挙の「足腰」強化に今後も頭を悩ませそうだ。【小山由宇】