デーリー東北新聞社
与野党3極の争いの様相を呈した衆院選は22日、有権者の審判が下った。青森県内1〜3区は自民候補が独占。岩手2区も自民候補が議席を獲得した。非自民勢力は共闘が“破談”した影響もあり、涙をのんだ。比例東北では、いずれも単独の自民、共産前職が議席を確保した。
比例東北で共産単独1位だった前職の高橋千鶴子さんは、憲法改正や安全保障関連法への反対を掲げて与党との対立軸を鮮明に打ち出し、堂々の6選を果たした。
午後11時10分ごろ。テレビで当確が伝えられると、仙台市の党宮城県委員会事務所は歓声と拍手に包まれた。支持者と握手を交わし、祝福を受けると「議席を守れたことに感謝したい」と満面の笑みを見せた。
選挙戦で、最大の争点は安倍政権の存在そのもの―と強調。「国政の私物化、暴走政治は許さない」と批判を続けた。
従来の支持者のほか、改憲などに抵抗感のある非自民や無党派層の取り込みを図り、東北各地で消費税増税反対や働き方の改善などを訴えた。
高橋さんは「戦争法の廃止と立憲主義を守るのが市民との約束。働き方改革についても頑張っていきたい」と述べ、国会での活躍を誓った。
党は県内全選挙区に候補者を擁立。比例票の上積みによって東北で2議席獲得を狙ったものの、届かなかった。ただ、高橋さんが死守した議席について、青森市の党青森県委員会事務所で吉報を受けた畑中孝之県委員長は「青森県民の財産。活動の原動力になる」と評価した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00010010-dtohoku-l02
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比例東北で6選を決め、支持者から花束を受け取る高橋千鶴子さん＝22日午後11時50分ごろ、仙台市
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高橋千鶴子さん 参院補選の候補者として（１９９１年）
