小池代表、若狭氏に“TV出ないで” 三都物語構想に不協和音
2017年10月3日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/10/03/kiji/20171002s00042000394000c.html


 小池氏が希望の党の側近、若狭勝前衆院議員のテレビ出演に待ったを掛けた。「もうテレビに出ないで、と申し渡したと聞いている」と政界関係者が話した。

 若狭氏は1日放送のNHK「日曜討論」に出演し「(政権交代を目指すのは)今回ではなく次の選挙」などと話し、政権奪取に必要な過半数(233議席)の候補者擁立はないのではとの見方を示した。

 小池氏はこれらが気に入らなかったもよう。2日、共同通信のインタビューで若狭氏の発言を「そんなことはない」と否定した上で、衆院選で政権交代を狙い過半数以上の候補者の擁立を目指すと語った。

 若狭氏の発言については、希望との選挙協力を行う日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)も苦言を呈した。大阪府庁内で記者団に「(若狭氏は)政治家としての発言は未熟なところがある」「有権者は何言ってるのとなる。有権者を混乱させる」などとこき下ろした。

 9月30日には東京、大阪、愛知県の知事で共闘を発表。大都市圏の連携で安倍政権に揺さぶりをかけようという“三都物語”構想に不協和音が露呈したかたちだ。

 希望は第1次公認候補を3日に発表する。当初は2日に発表する予定だったが民進との調整が難航し、発表がずれ込んだ。希望の内部も混とんとしている。