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9月8日のBS日テレ「深層NEWS」に出演した前原誠司代表が、民進党の党内事情について「異常な政党」などと評し疑問を呈したとして話題になっているようです(画像は番組より)。

これは前原代表が民進党に対する有権者からの「党内がバラバラだ」「まとまりがない」という指摘についての受け止めを語る場面で「離党をちらつかせる人達に皆が怯えている」という文脈から「異常な政党」という表現が飛び出していたもの。

前原代表は街の人の「本当にバラバラ」「自民党の反対ばかりしている」「もっと結束しないと」といった意見を収めたVTRの後、こう語っていました。

前原「厳しいながらも真っ当な意見だと思いました。ヒントが隠されていたと思います。『何をしたい政党かわからない』これをしっかりと示す。そして『バラバラ』『いつも党内がまとまっていない』『足の引っ張り合い』これは事実だと思います。蓮舫さんの時から離党する離党するって言う人達がいてですね、それにみんな怯えてるっていう。まぁ異常な政党だと私は思いますそういう意味では。はい。(アナ「代表に異常な政党って先に言われてしまうと」)いや、これは本当に私は異常なことだと思いますよ」

党代表自らが「異常な政党」という言葉を用いた点への注目が集まっており、これについては既に一部のメディアも伝えていますが、代表に就任したばかりの前原代表がこうした言い回しに至った背景にはどのような考えがあったのでしょうか。

上記の発言直後に「求心力を持たせるには甘いことを言っていてはダメだ」と離党を仄めかす議員らを牽制していた前原代表でしたが、番組の後半でもう一箇所、気になる発言をしていた場面がありました。

前原代表が掲げる政策について、長い目で見る必要があるのではないか、そしてそうした政策を掲げていくためには党の結束や団結が求められるにも関わらず新たな離党者の話も聞こえてきているがどうしていくのか、と問われた前原代表が、理念や政策が合わないのであれば離党すればいい、とも受け止められる言葉を発していたのです。

前原「原点に戻ったらいいんじゃないでしょうか。政党というのは理念政策を実現する塊であると。で、その理念政策を実現することについて離れていった人達については、その理念政策を一緒にやってくれる人を募ったらいいじゃないですか。(アナ「ボロボロ欠けていくのを見ていると」)いやいや、だから新たに募ったらいいんですよ。」

理念や政策が合わない議員は離党し合致する人々と組めばいいじゃないか、とも言わんばかりであり、民進党からの離党者続出を容認するかのようですが、その一方で「新たに募ったらいい」として理念や政策の合う人々を集めることもしくは他党との連携による勢力拡大も考えているようです。

理念・政策の合わない議員が離党していく一方で、企図する受け入れや連携に失敗すれば民進党が野党第一党の座から滑り落ちてしまうことにも繋がりかねないわけですが、果たして民進党は前原代表のもとで党勢を回復させることが出来るのか、それとも分党や分裂で消滅し大規模な政界再編成の引き金となるのか注目されます。