http://www.asahi.com/articles/ASK8T6FQPK8TUTIL03Q.html

 1923(大正12)年9月1日の関東大震災で起きた朝鮮人虐殺。この事件をテーマに、フォーク歌手の中川五郎さん(68)が歌を作った。民族差別的なヘイトスピーチのデモが相次ぐ現代に警鐘を鳴らす約18分の長い歌だ。

 曲名は「トーキング烏山神社の椎(しい)ノ木ブルース」。かつて住んでいた世田谷区の千歳烏山駅近くで、虐殺に絡んで植えられたというシイの木の伝承を題材にした。

 中川さんは60年代後半からベトナム反戦や反差別をテーマにした米国のフォークソングに影響を受けて歌い始め、69年には第1回の「中津川フォークジャンボリー」にも参加。高田渡や岡林信康らとともに、フォークを代表する歌手の1人だ。

 94年前の震災直後、「朝鮮人…