加計学園「ワインセラー設置せず」 指摘受け計画変更
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170825-00000005-jnn-soci

 加計学園を巡る問題です。23日に獣医学部のキャンパスにワインセラーが設置される計画があることをお伝えしましたが、そのワインセラーについて学園側は24日、計画を見直し、設置をやめていたことを明らかにしました。

 24日午後に撮影した加計学園の今治キャンパスの現場。7階建てのこちらの建物が獣医学部棟です。最上階にあるこちらが100畳以上ある大会議室とみられています。

 23日に市民団体が公開した獣医学部棟のものとされる設計図。大会議室に隣接する配膳室の備品リストには、ワインセラーなどの記載がありました。

 「ワインセラーって学校教育機関上、なにも関係ないね。こういうのどう扱われるの?」(民進党 桜井充 参院議員)

 加計学園は24日になって、ワインセラーに関してコメントを出しました。

 「設計業者が当初提案した計画図面に記載が確認されましたが、その後、関係各所からのご指摘、意見を頂戴し、学園内で精査した結果、他の厨房設備に変更となっており、ワインセラー等の設備は現在の計画には入っておりません」(加計学園のコメント)

 ワインセラーの設置は取りやめたということです。

 市民団体は24日、会見を開き、設計図を公開した理由をこう説明しました。

 「(建設費)192億円の見積もりの根拠が一切チェックされていない。今治市議会議員も一人も見たことがないと聞いた」(今治加計獣医学部問題を考える会 黒川敦彦 共同代表)

 また、建築費の水増し疑惑があるなどとし、刑事告発を検討しているとしました。

 今治市と愛媛県は、加計学園に対して最大96億円を補助することになっています。この税金の投入に対して、県議会では疑念の声が上がりました。

 「市財政状況を考えての不安のほか、学生が集まるのかなど学園経営と将来に対する不安の声が寄せられている。経済波及効果についても、再検討が迫られるのではないか」(村上要 愛媛県議[社民])