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加計学園問題を告発した主体者である文部科学省前事務次官の前川喜平氏が、2017年8月2日に福島市の福島県文化センターで講演を行った。
前川喜平「加戸さんという人は獣医学について何も知らない人です」

前川喜平は冒頭「私の顔を見ると皆さん思い浮かべるのが加計学園だと思います(笑)」と話し始め、このタイミングで改めて自分の考えを語りだす。

前川喜平「加計学園というのは国家権力の私物化が起こったのではないかという疑惑です。加戸さんという人、国会で私の隣に座っていた人。私が1979年に文部省に入省したときの上司です。私は入ったばかりの1年生の職員で、加戸さんはそのとき大臣官房総務部長という偉い人だったんです。結婚式の披露宴で来賓で来ていただいたのが加戸さんでした。歌を2曲歌われたんです」

そしてここからが本題。加戸前知事が「前川喜平の勘違い」と見解を示したことに対し、反撃し返す。

前川喜平「加戸さんが新しい獣医学部の構想を説明したんですよ?加戸さんは獣医学部について説明できるような人じゃないです。まぁ立派な方ですけど、獣医学についての知識は私とそう変わらないだろうと思うんですね。要するに何も知らないってことです(笑)」

加戸前知事は何年もの間、地域経済のために獣医学部新設に向けて動いてきたわけであり、計画を提案するにあたって必要な知識は勉強して身につけたと考えるのが自然だろう。それにもかかわらず文部科学省時代に一緒だった前川喜平が当時の状況を現在にも当てはめて「何も知らない」と言い切るのはおかしい。

そもそも大学を誘致することと獣医学の知識を身につけることは別問題ではないか。当時、加計学園を高く評価していた加戸知事は大学と連携して計画を進めればよかったわけで、前川喜平が笑い話にした「獣医学の知識」は大して重要な論点ではない。

国会の証言対決で前川喜平は惨敗し、その後マスコミが前川喜平に忖度する形で加戸前知事の証言を全くといっていいほど報じなかった。それなのにこうして加戸前知事がいない場所で悪口を言うのは卑怯ではないか。
ここで改めて加戸前知事の証言を紹介しておきたい。

(1)加戸前知事「安倍総理は加計学園のかの字も言ったことがない。獣医の話も出ていない。(加計学園の名は一度も出たことが)ありません」

【加計の名前は一度も出てない】
加戸氏「教育再生会議等で安倍総理と何回も会ったが、安倍総理は加計学園の加の字も仰らない。私も加計学園の加の字も言った事が無い。お互い会話の中で加計は何も出てない」
櫻「総理の友達で特典を与える為教育再生会議に呼んだと言われているが」
加「全くない」 pic.twitter.com/4l36HLZmLO

— ブルー (@blue_kbx) 2017年7月29日

(2)加戸前知事「安倍総理は白さも白し富士の白雪だと思ってます。(獣医学部の新設申請は安倍総理の下で5回も)跳ね返されています。安倍総理は本当に何も知らなかったんだろうなと。知ってたらなんて冷たい人なんだとなる。国家戦略特区で獣医学部をつくりましょうとなって1月20日に加計学園を初めて知ったというのは本当だと思います。教育再生実行会議で安倍総理に聞かそうと思って(獣医学部新設を是非と)喋ったのに、全然関心なさそうな顔してました(笑)」

加戸氏「私は安倍総理は白さも白し富士の白雪だと思ってる。安倍総理が1月20日に知ったという言葉で揉めているが、本当だと思う。知らないはずがないというのは下衆の勘繰りであって、安倍総理は公私をきちんと分ける人。友達であっても仕事の話はしない。獣医学部や今治の話は全く無かったと思う」 pic.twitter.com/1AMSTYemUO

— ブルー (@blue_kbx) 2017年7月29日

「総理の権力乱用があったのだと思う」と憶測で語る前川喜平に対し、加戸前知事は当事者としての体験を語っており確かな説得力がある。愛媛県のために懸命に既得権益と戦っていた加戸前知事と天下り先の確保に必死だった前川喜平。どちらを信じるべきかは自明であろう。

「前川さ〜ん!早くこっちに来てね〜!」

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