テレビ局の偏向報道是正のために、スポンサー企業に怒りの電話をかける「電凸」がネットで盛り上がっている。しかし実は、電凸はまったくと言っていいほど効果がない。代わりに絶大な効果が期待できる対応策があるのだが…。(ノンフィクションライター 窪田順生)

電凸は単なるクレーマー扱い
偏向報道是正には効果なし

 先日、ネットで『再春館製薬所が「ひるおび!」のスポンサーを降りた』という情報が駆け巡って、いわゆる「ネトウヨ」のみなさんの間で賞賛の嵐が巻き起こるという出来事が話題になった。

「ひるおび!」(TBS)といえば、午前中から昼にかけての時間帯ではトップ視聴率を叩き出す人気情報番組だが、一方で、森友・加計問題の報道ぶりがかなり偏っている、として同局の「サンデーモーニング」と並び、愛国心溢れる方たちから批判の的となっている。

「産経ニュース」の取材によると、再春館製薬所がスポンサーを降りたのは今年3月で、「ひるおび!が偏向報道と批判されていることと直接の関係はない」(産経ニュース8月6日)とのことだが、「ネトウヨ」のみなさんは、「効いてる効いてる」なんて手応えを感じているようで、同番組のスポンサー企業に「電凸」を呼びかける動きもあるという。

 要するに、スポンサー企業に「こんな番組のスポンサーをしていいのか!」と糾弾の電話を大勢が入れることで、スポンサー降板の動きを加速させよう、ということだ。

 ただ、非常に言いにくいのだが、そのようなやり方は時間の無駄に過ぎない。


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