◆今治市のケースとの類似点

千葉科学大学の開校と岡山理科大学の獣医学部新設で非常に似通っている点は、

★立地自治体の大きな負担です。
愛媛県今治市は、学校用地として約17万平方メートルを約36億7400万円で市土地開発公社などから買い戻し、
加計学園に無償譲渡することを決めています。


これに加えて愛媛県と今治市で校舎建設費の総額192億円のうち、最大96億円を助成することも決まっています。
このうち愛媛県は最大で32億円を、今治市は64億円を負担することになります。


このまま岡山理科大学獣医学部が新設されたとしても、
他大学獣医学部の平均の3倍という定員160人が集まらなければ大学は経営難に陥り、
当然ながら地域振興に繋がる経済効果も期待できません。

       当然ながらそのツケは今治市と今治市民に重くのしかかることになります。

現時点でも今治市の財政はこちらも「第2の夕張」が懸念されるほど悪化しており、
下手をすれば財政破綻のトリガーともなりかねません。