「おわび」「訂正を」=安倍首相、防戦一方に―「加計」答弁食い違い・参院予算委
7/25(火) 20:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170725-00000120-jij-pol

 参院予算委員会の25日の閉会中審査は、安倍晋三首相が加計学園(岡山市)の獣医学部新設計画を知った時期に関する答弁の食い違いを野党側が集中的に追及する展開になった。

 「丁寧な説明」で信頼回復を図ったものの、傷を広げる格好となった首相は「おわびをしなければならない」「訂正させていただきたい」などと防戦に追われた。

 首相は通常国会で、計画を知った時期について「国家戦略特区に申請を(愛媛県)今治市とともに出された段階」などと答弁。同市が申請したのは2015年6月で、同学園が事業者として申請したのは今年1月10日だ。

 首相は「1月20日の(同学園の)認定で知った」と改めて述べた上で、過去の答弁について「整理が不十分なまま答えた部分がある」「厳密さを欠いていた」などと釈明した。

 野党側は「全く信頼できない」「明らかな虚偽答弁」などと激しく批判。やじが飛び交ったが、首相は従来のような強気の反撃は封印。答弁時には手元の書類に目を落として確認しながら話す場面が目立った。

 前日の衆院予算委に続き、「私の友人(加計学園理事長)が関わることであり、疑念の目を向けられることはもっともだが、その観点が今までの答弁では欠けていた」と改めて反省の色を示すとともに、「事実に基づいて丁寧な上にも丁寧に説明したい」と述べ、「加計ありき」の疑念の払拭(ふっしょく)に懸命だった。