あなたが選挙で投票したと思っていた候補が、実は全然違う人だったら…

そんなオカルトのような事件を、お昼のワイドショーが犯してしまいました。TBSひるおびは7月3日の放送の中で小池都知事初登庁の場面を映像で流しながら「都議会議長が知事との握手を拒否した」と解説しましたが、これが握手している部分を編集で削除したものであったことが発覚し、その後訂正と謝罪に追い込まれました。

ネットでこの話題が盛り上がらなければ訂正もなかったかもしれません。それより問題なのは、多くの人が昨年夏の当時から「議長は握手拒否をしていた」と認識していることです(私もそうでした)。この場面は繰り返し放送されたので誰もが強烈な印象を持っていたにもかかわらず、間違えて記憶してる人が非常に多い。意図的な誘導と印象操作がなされたものと思われます。

当の議長も今回の都議会選で落選し、自民党は他の候補も軒並み敗れて史上最悪の結果となりました。

握手1つで投票先を変えるのか…それは誰にもわかりません。しかし1千万人の有権者の多くはテレビや新聞から情報を得るしかない中、このような印象操作で投票先を変えてしまった人が少なからずいることは容易に想像できます。

ことは議長や他の議員の人生を変えてしまっただけではありません。

私達の大事な一票の行使が、間違った情報を元になされてしまうわけです。

これは取りも直さず民主主義の破壊行為です。TBSのひるおびでは政治のコーナーを毎日のように設けていますが、あの番組は視聴者に向けて民主主義の価値を語る資格はまったくないと断ぜざるを得ません。

私はテレビは嫌いだけれどもひるおびは短時間ながら毎日のように視聴しています。その中で、この件だけではなく森友学園問題や豊洲移転問題についても数々の誤報や印象操作がなされているのを見てきました。

今回の握手誤報は言い逃れ出来ないほど明白な捏造であり、番組もミス(で済まされないと思うが)を認めたので大きな話題になっていますが、誤報や意図的な誘導はこれにとどまらず、数え切れないほどあります。こうしたことの積み重ねで今回の都議会選挙は自民党にとって大変不利な状況が作られてきました。

私の見る限り、自民党だけが狙い打ちされてるとしか思えない偏向ぶりです。

安倍政権を倒したい、自民党のネガティブキャンペーンがしたいというのなら、それを明示して行なうのも最悪私は認めましょう。しかし、そうと知らない人に向かってこのような誤報を繰り返すのは、多くの国民の選挙権を奪うのに等しい。

TBSは国民の基本的人権を侵害することを今後も平然と行なう気なのでしょうか。であるなら、はっきりとここで「TBSは国民の敵である」と申し上げます。

最後に、今回の捏造報道がひと目で分かる藤原かずえさんのツイートを貼っておきます。 本当に、笑い事では済まされないですね。

http://blogos.com/article/233387/