安倍晋三首相は8月3日を軸に内閣改造を行う調整に入った。
自民党役員人事も併せて行う。

内閣支持率が大幅に下落し、今月2日の東京都議選では自民党が過去最低議席を大きく
下回る惨敗を喫したため、早期に人事を刷新して政権浮揚を図る必要があると判断した。
政府・与党関係者が明らかにした。

野党が罷免を要求している稲田朋美防衛相と、改正組織犯罪処罰法の国会審議で
不安定な答弁が続いた金田勝年法相は交代させる方向だ。

首相は、党役員の1年の任期が9月に切れることから、
当初は8月後半以降の内閣改造・党役員人事を視野に入れていた。
しかし、首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題などに世論の批判が高まり、
自民党は都議選で過去最低の23議席にとどまった。
首相は今月3日の毎日新聞のインタビューで人事に「速やかに着手したい」と述べていた。

首相は8月2日か3日の改造を念頭に置いており、12日に欧州歴訪から帰国後、検討を本格化させる。」
首相はインタビューで「幅広い人材を登用する」と説明する一方、
「政治の安定も求められる」とも強調。麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官については続投させる考えだ。【田中裕之】

https://mainichi.jp/articles/20170708/k00/00m/010/172000c