http://www.buzznews.jp/?p=2109517

http://www.buzznews.jp/wp-content/uploads/2017/07/x170707-001.jpg.pagespeed.ic.6yndAQNASG.jpg

民進党の櫻井充参議院議員が7月6日夜、自身のメールマガジンで民進党を厳しく批判し離党を仄めかすような発言まで行っているとして注目を集めているようです(画像は櫻井議員の公式サイトより)。

櫻井議員は7月6日の夜、メールマガジンの内容としてFacebookでもこれに触れていますが、都議選において民進党が「批判の受け皿になれないことがはっきりした」と振り返るとともに、蓮舫代表や野田幹事長が都議選の結果を前向きに評価し責任論を回避する姿勢を見せていることに対し「私も含めて異論があり、党内から不満の声が上がっている」と指摘。

更に「最近、民進党にいても仕方ないかなと思うことがある」「国民の皆さんの受け皿になれるような、新しい流れができるように仲間と話をしていきたいと思っている」と離党を仄めかしているかのような発言まで行なっています。

櫻井議員は現在の「お家騒動」が支持率の更なる低下を招いているとして「本当に学習効果のない政党である」と嘆いていますが、新たな執行部批判に加え離党を示唆したと受け止められたことから政界再編成に繋がる可能性もあるとして話題になっているようです。

尤も民進党内部での蓮舫・野田批判は既に複数のメディアが記事にしていることから櫻井議員の発言に特段の目新しさがあるというわけでもありません。

産経ニュースは7月5日に松野頼久議員のグループから蓮舫代表らに責任を問う声が「噴出した」と伝えていた他、若手議員からも蓮舫代表や野田幹事長の「顔も見たくない」との嫌悪感が出ているともしていました。

7月6日の夜にはTBS NEWSが岸本周平議員ら若手議員が野田幹事長に対し「党改革や党内の刷新」を申し入れたと伝えており、7月6日の深夜になると産経ニュースが民進党内で「集団離党を模索する強硬論も出始めた」と報じています。

他にも既に藤末健三議員が離党届を提出した他、横山博幸議員も松野議員に離党届を預けたとされているなどまさに瓦解寸前の民進党ですが、こうした状況下で櫻井議員の発言が関心を集めているのは小池都知事を中心に発足する可能性のある新たなグループのメンバー構成が議論になっているためです。

渡辺喜美議員など既に囁かれている名前だけでも数名にのぼっていますが、それ以外にも自民党内で安倍首相から距離を置くような発言が増えていることから、派閥単位で小池都知事と連携するような形の展開となれば政界大編成に発展することも有りうるのではないかとの読みも出ており、このような背景から櫻井議員の発言が取り沙汰されている形と言えます。

ただし櫻井議員は6月1日の参議院内閣委員会で舌打ちをしたり「竹中平蔵ごとき」などと述べ別の議員から苦言を呈されていた他、6月27日にはアポイントを「お願いした」程度でマスコミと共に官邸を訪れるなど批判を浴びる言動も少なくないことから長島昭久議員が離党した時のような歓迎ムードはあまりないようです。

更に今回、「民進党にいても仕方がないかな」と言いつつ「今の自民党はどうかと言えば、安倍政権はひどすぎて、一緒にやっていきたいとも思えない」とも語っているため「自民党は受け入れてくれるの?」「議員を続けられればいいみたいにも聞こえる」といった辛辣な反応も少なくありません。