小林よしのり
「安倍首相への「嫌悪感」が浸透してきた」

今日、発売の「SAPIO」『ゴーマニズム宣言』では、
眞子さまの婚約のことと、安倍政権の禍々しさについての
2本立てを描いている。
今回の都知事選で安倍政権にNO!を突きつけた都民も、
わしが描いた安倍政権の「禍々しさ」を感じていたことになる。

安倍首相への「嫌悪感」は、一般国民の間に随分浸透してきた。
安倍首相ドアップの選挙ポスターを貼るのを、拒否する
店舗や家まで出てきたほどだ。
わしが訪れる店の店員や主人も、わしの政治的立ち位置を
知らないのだが、口々に安倍首相が嫌いだと言い始めた。
ようやくここまで来たかと思う。

だが、安倍首相も、政権を支える議員たちも、まだこの
生理的「嫌悪感」に気づいていない。
今後の偽善的セリフや振る舞いで、誤魔化せると思って
いるようだ。果たしてそうか?
政策よりも人物への「嫌悪感」の方が上回ったら、
鳩山由紀夫と同じ運命を辿ることになる。

それにしても権力ラブの三浦瑠麗や松本人志は、これまで
安倍首相を無理スジの相対主義的な詭弁を弄して擁護して
きたわけだが、この庶民的な「嫌悪感」に気づかなかった
のだから致命的である。