アル中代議士「橋本英教」地元から更迭の嘆願書 怪しい中国人女性との関係
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06301800/?all=1

 江戸の昔から藩主の行状が目に余ると、領民は幕府へ「直訴」に打って出た。翻って平成の世にも、そのご乱行を告発された「魔の2回生」がいる。衆院岩手3区選出の自民党・橋本英教(ひでのり)議員(49)は、地元から二階俊博幹事長らに更迭を求める「嘆願書」を提出された。そのワケを聞くと、およそ選良には程遠い姿が浮かび上がってくるのだ。

 昨年秋、自民党本部へ届けられた「岩手選挙区第三支部長差し替えに係わる嘆願書」と題する文書がある。
 宛名は二階俊博幹事長と古屋圭司選挙対策委員長。作成者を示す末尾には、選挙区各市町村の支部長など8名の名と判子があり、覚悟の程が伝わってくるのだ。
 肝心の中身は、橋本氏を指して〈議員としての資質はあるのか〉〈税金泥棒の見本〉〈今後の岩手県自民党において必要な人物か〉――など、辛辣な文言が綴られ、彼を更迭して新たな候補者を立てて欲しいと訴える。
 いったい、この2回生は何をしでかしたのだろう。

 党の県連幹部が言う。
「彼は地元で公務がある時も、朝からコンビニでスーパードライの缶ビールを買い車の中で飲み始める。空き缶を散らかすので車内も酒臭くてね。大勢の人の前では、臭い消し代わりにガムを口に入れるので、“ガムを噛むとは失礼な奴だ”と、陰口を叩かれていますよ」
 もはや“アル中”と言われても仕方のないご様子だが、ゆえに、昨年は本会議を欠席するほど体を蝕まれていたと、地元支援者が継ぐ。
「一昨年の12月中旬から1カ月強、静岡県内の病院に入院したんです。本人は“肝臓の数値が上がったので酒を抜く”と言っていたけど、新年早々国会を休み地元での挨拶もままならず、後援者も呆れ顔でしたよ」

 橋本氏は、議員秘書を経て2012年に初当選。岩手は小沢王国の名残りで自民が弱く、2回続けて小選挙区で敗れた比例復活組だ。
 にもかかわらず“地元に帰ってこない”と後援者から不満が漏れるのは、怪しい女性の影があったからだと、事務所関係者が明かす。
「14年に再選した際、選挙を手伝う20代の中国人女性がいてね。彼が通う赤坂にある夜の店で知り合い、就職を斡旋するなど世話を焼いていたのが、いつしか事務所顧問という肩書きの名刺を持つようになった」
 さらには、橋本氏の住む議員宿舎の部屋に、彼女のベッドやタンスなど家財一式が運び込まれたという。
「アパートを追い出されたので荷物を預ると彼は説明していましたが、その女は荷物を取りに来るなど何かと理由をつけては、幾度も宿舎に泊まっていた。15年に橋本氏が墨田区議の女性と結婚するまで囲っていたようですが、後に離婚する背景には、酒癖の悪さと中国人女性との関係があったのです」(同)

 公私の別がないのは「2回生」の“特徴”だが、衆議院事務局に聞くと、
「議員本人とその家族以外が宿舎を使用することは、規程に反しております」
 というから、矩(のり)を踰(こ)えていたのは明らかなのだ。

 これらの指摘に、当の橋本氏はどう答えるのか。
 6月26日、都内の小学校であった都議選候補の演説会へ足を運ぶと、橋本氏は赤ら顔で口を開けば酒の匂いがプンプン……。むろん、会場にいた候補者や支持者は酩酊などしていないにもかかわらず、である。
 足元が覚束ない橋本センセイの言い分はこうだ。
「彼女は中国に帰ったよ。(宿舎の規程は)知らなかった、それは。(嘆願書は)聞いたことがない。出てるの?! うるさいよ。あ〜あ、あ〜あ、けっこう!」
 挙句、声を荒らげて車で逃げ去る始末。向かう先には、有権者の厳しい審判が待っていることを願いたい。