「小池氏が離党届を出す前日、橋下徹前大阪市長が、日本維新の会の政策顧問を退任していたんです。
あまりに絶妙なタイミングに、自民党、もしくは官邸が小池知事の離党届提出を読み、
事前に橋下氏へ誘いをかけていたのではないかという噂も広がっています。その狙いはズバリ、8月か9月に予定される内閣改造で橋下氏を入閣させ、
次の総選挙の顔にすることでしょうね」(永田町事情通)

 弁護士である橋下氏には、維新の法律顧問という立場こそ残されるものの、今後、候補者の選挙応援などは行わず、
ポスターやウェブサイトに橋下氏の顔写真を使用することも禁じられる。退任の理由は表向きには「タレントとしてテレビ番組などに出演しているため、
政治的な公平性を担保する必要がある」とされているが、橋下氏と言えば、その歯に衣着せぬ発言で“浪速の喧嘩師”の異名を取った男。本音のはずがない。

「本人も実際、まだまだ政治への意欲は十分なはず。“次のステップ”に向けて、維新カラーを薄めたいというのが本音でしょう。
橋下さんが大阪市長を退いたあとも、一部の議員は、彼の写真を使ったチラシを作成し、橋下氏を維新の会の顔として打ち出していました。
橋下さんがいくら“もう私人だから”と主張しても、維新の会の影はついて回っていたんです」(大阪在住のフリー記者)

 “維新色”を払拭することで、逆に国政進出がスムーズになるというわけだ。「維新の会の政策顧問としての身分を保ったまま入閣してしまうと、
国民の目に節操のない鞍替えだと映ってしまいますからね。それを避けるためではないでしょうか」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

昨年のクリスマス・イブにも、安倍首相は橋下氏を食事に誘っている。恋人たちの日に、なんとも色気のない顔ぶれではあるが、“相思相愛”の2人という点では同じこと。
「その席で首相は当時、成立を目指していたIR推進法案(カジノ法案)についての意見や、草案の作成までも橋下氏に頼み込んだといわれています。
当時、橋下氏はまだ維新の政策顧問でしたが、多忙な首相がわざわざ、一民間人のために自分から時間を割くのは異例中の異例。入れ込みようが分かりますね」(前出の永田町事情通)

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