東京都議選(7月2日投開票、定数127)は23日、告示される。小池百合子知事は自身が代表の「都民ファーストの会」や選挙協力する公明党などの支持勢力で過半数を目標に掲げており、60人の擁立を予定する都議会第1会派の自民党を相手に、どれだけ議席を増やせるかが焦点となる。立候補予定者は約260人で、前回の253人を超える見通し。

 都民ファーストは21日現在、50人を公認し、公明の公認候補(23人)や民進党に離党届を出した無所属候補ら計35人を推薦する。小池氏は連日のように朝夕に街頭に立って精力的な応援を続けるが、毎日新聞の世論調査では、小池氏の支持が都民ファーストの支持に直結していない状況も浮かんでいる。

 また、市場移転問題を巡り自民から向けられた「決められない知事」との批判をかわすため、告示3日前に表明した「豊洲移転・築地再開発」の基本方針に、有権者がどう反応するかも注目される。

 全42選挙区のうち7選挙区ある1人区では、自民と都民ファーストの候補者が直接対決する。都民ファーストは15選挙区ある2人区の多くに公認、推薦候補を計2人擁立して議席独占を狙っており、1人区と2人区の戦いが勝敗のかぎを握りそうだ。

 このほか、共産党は37人、民進は23人、東京・生活者ネットワークは4人、日本維新の会は6人、社民党は1人を、それぞれ擁立する方針。【関谷俊介】

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