安倍総理が19日、国会閉会に伴う記者会見を行いました。MBSが注目したのは、どのメディアが総理に質問できたか。実は総理会見では通常、官邸のスタッフが指名した数人の記者しか質問することができません。
 「親安倍」か「反安倍」か、メディアの色分けが話題となる中、選ばれたのは?

 19日午後6時から記者会見を行った安倍総理。週末行われた各社の世論調査で、内閣支持率が先月に比べ平均9%近くも下落する中、安倍総理はいつも通り野党を批判しつつも、自身の振る舞いについては反省していると語りました。

 「印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう。そうした私の姿勢が、結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省しております」(安倍晋三首相)

 注目したのは質疑応答でどのメディアが質問したか。先日、菅官房長官の会見では、東京新聞の記者との激しいやりとりが注目を集めました。

 「私やっぱり文科省が判断したというよりも、安倍首相や菅さんたちが判断しているのではないかと思うが、どうでしょうか?」(記者)
 「そこはありえません」(菅長官)
 「同じ趣旨の質問を繰り返すのはやめていただきたい」(官邸スタッフ)
 「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いています」(記者)

 19日の総理会見でまず質問したのは、現在記者クラブの幹事社となっている毎日新聞とTBS。ここは予定通りで、この後の質問者を官邸スタッフが指名します。どのメディアが指名されたのでしょうか。

 「リンダ(記者の名前)」(官邸スタッフ)
 「ロイター通信です。アメリカと中国の緊密な関係が日本に与える影響は…」(記者)
 「では次の質問…じゃあハラさん」(官邸スタッフ)
 「NHKのハラです。加計学園と森友学園の問題に戻りますが…」(記者)
 「じゃあシマダさん」(官邸スタッフ)
 「日本経済新聞のシマダと申します」(記者)
 「ニシガキさん」(官邸スタッフ)
 「フジテレビのニシガキです。北方領土問題について…」(記者)

 指名されたのはロイター通信、NHK、日本経済新聞、フジテレビの4社。日ごろ政権を厳しく批判している印象の強いメディアは指名されませんでした。

 「国民のみなさまの政府に対する不信を招いたことについては、率直に反省しなければならないと考えています。今後何か指摘があれば、政府としてはその都度、真摯に説明責任を果たしてまいります。
 国会の開会閉会にかかわらず、政府としては今後ともわかりやすく説明していく、その努力を積み重ねていく考えであります」(安倍晋三首相)


配信 06/19 22:17
MBSニュース(動画あります 3分)
http://www.mbs.jp/news/sp/kansai/20170619/00000056.shtml