配信先、NHK、6月16日 19時49分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170616/k10011020191000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

内閣府は学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり改めて調査した結果、「官邸の最高レベルが言っている」などと記された文書は確認できなかった一方、獣医学部の新設に関わっていない職員が作成した、萩生田官房副長官の関与を指摘するメールなどを確認したことを明らかにしました。

内閣府は16日午後、記者会見を開き、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、関係する9人の職員を対象に行ったヒアリングと、関係部署の共有フォルダや9人の職員個人のフォルダを対象に改めて行った調査の結果を公表しました。

それによりますと、文部科学省の調査で確認された14の文書などのうち、「官邸の最高レベルが言っている」、「総理のご意向」などと記された文書は内閣府では確認できなかったとしています。

一方、萩生田官房副長官の関与を指摘するメールや、「獣医師系養成大学等のない地域において」としていた新設の条件を、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り」と修正される過程で作成された文書など4種類が含まれていました。

このうち萩生田官房副長官の関与を指摘するメールについて、メールの作成者は、獣医学部の新設に関わっておらず、ヒアリングに対し、「あいまいな内容を事実関係を確認しないまま送信してしまった」と話しているとしています。

このほか、このメールに添付されるなどしていた4種類の文書も新たに確認できたとしています。この中には、国家戦略特区諮問会議の作業チームの委員が文部科学省に対し、獣医師の需給見通しなどを説明するよう求めた記録などが含まれていました。