配信先、産経ニュース2017.6.7 20:01更新
http://www.sankei.com/affairs/news/170607/afr1706070034-n1.html

 性犯罪を厳罰化する刑法改正案は7日の衆院法務委員会で、全会一致により可決した。起訴するのに被害者の告訴が必要になる「親告罪」規定の削除などが柱。8日の衆院本会議で可決、衆院を通過する見通し。政府、与党は今国会での成立を目指しており、成立すれば、性犯罪に関する刑法の大幅改正は明治時代の制定以来となる。

 現行刑法は強姦(ごうかん)罪の被害者を女性に限定。改正案は男性も含めた上で性交の類似行為も対象にし、名称は「強制性交等罪」とする。

 親告罪の規定をなくすのは、強姦罪のほか、準強姦罪、強制わいせつ罪など。改正法の施行前に起きた事件にも原則適用する。

 家庭内での性的虐待を念頭に、親などの「監護者」が影響力に乗じて18歳未満の者に性的な行為をすれば、暴行や脅迫がなくても罰することができる「監護者わいせつ罪」と「監護者性交等罪」を新設した。