■「お願い顔出して」泣き叫ぶ母親 小学生姉弟死亡、火災前日に庭でバーベキュー
「お願いだから顔を出して」「出てきて」−。

燃えさかる住宅に取り残された子どもに向かって母親が泣き叫んだ。
兵庫県稲美町で19日未明に発生し、小学生の姉弟が亡くなった火災。
近所の住民らは「仲のいい家族。
元気でかわいい子たちがなぜ」と悲しんだ。
亡くなった長女(12)=小学校6年=と、長男(8)=同2年=は、父親の会社員の男性(44)、母親との4人暮らし。
2階に子ども部屋があり、逃げ遅れたとみられる。
近くに住む女性(68)は大きな物音を聞いたため、窓から外を見たところ、男性の方向が赤くなっていた。
「玄関から火が噴き出し、煙が上がっていた。両親は外に出ていて、(男性の)奥さんは泣きながら、必死で何かを叫んでいた。
子どもの名前を呼んでいたのだろう」
子ども2人とは登校時に顔を合わせることも多く、「お姉ちゃんはいつも『おはよう』とあいさつしてくれた」と話す。
「2人とも元気。
家族の仲も良くて、夏には庭でビニールプールで遊んでいた。10月下旬には地域の運動会があり、家族4人で参加していたのに」と沈痛な面持ちだった。
近くに住む30代の主婦は、姉弟の母親が、子ども部屋のある2階に向かって「お願いだから顔を出して」「出てきて」と必死に叫ぶ姿を見た。
母親は消防隊員に「最近、家族でゆっくりできていなかったので、18日に庭でバーベキューをした」と説明。
何度も「何でこんなことになったんやろう」「どうして」と話し、泣いていたという。
稲美町教育委員会によると、亡くなった2人が通っていた小学校では臨時の集会が開かれた。校長が全校児童約190人に2人が亡くなったことを知らせ、黙とう。
「不安な気持ちは心にためこまず、先生や家族に話して」と呼び掛けた。
11/19(月) 14:51 神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181119-00000010-kobenext-l28
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■住宅全焼で小学生の姉弟が死亡 前日夜のバーベキューの残り火が原因か

兵庫県稲美町の住宅で火事があり、小学生の姉と弟が死亡しました。
消防などは前日に家族で使用したバーベキューの残り火が建物に燃え移った可能性もあるとみて、出火原因を調べています。
午前0時半ごろ、稲美町加古に住む会社員の藤本隆一さん(44)から「自宅倉庫から出火して家に燃え移っている」と消防に通報がありました。
火は約3時間後に消し止められましたが、木造2階建ての住宅1棟が全焼しました。
この火事で、藤本さんの長女で小学6年の彩花さん(12)と、弟で小学2年の宗一郎君(8)が病院に運ばれましたが、死亡しました。また、藤本さんも頭や手足にやけどをして病院で手当てを受けています。
「(母親の)叫び声が耳について。子どもを起こすような。
お父さんが水をかけていた、泣きながらホースで」(近所の人)
「(宗一郎君は)何をやっても一生懸命頑張る子で。
(彩花さんは)優しい子で友だち思い」(2人が通っていた小学校の校長)
警察によりますと、18日の夜は自宅の庭で一家そろってバーベキューをしていましたが、近所の人の話などでは、使用した道具を火元とみられる倉庫に置いていたということです。
警察と消防は、燃え残ったバーベキューの火が建物に燃え移った可能性もあるとみて出火原因を調べています。
2018/11/19 19:14 MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20181119/GE000000000000025358.shtml