森崎ウィン 10年以内にオスカー …それがスピルバーグ監督への恩返し
2018.4.14(Sat)
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/04/14/0011162433.shtml?pg=2

 近未来を舞台に、VR(バーチャル・リアリティー)世界に隠された鍵の争奪戦を描く「レディ・プレイヤー1」。
世界の人気キャラクターが登場するのも見どころで、日本からは「ガンダム」「ハローキティ」らが参戦。先駆けて公開された全米、中国などの世界興収は2週間で420億円を記録し、全世界的な大ヒットとなっている。

 森崎は主人公一味の1人、ダイトウ役。スピルバーグ監督の映画「1941」(80年)に出演したこともある名優・三船敏郎さんがモデルで「監督から『“まふに”みたいにやってくれ』と言われて、ん?と思って聞いてみたら、三船さんだ!!と。
ロンドンではビデオが見られなかったので、必死に探しました」と役作りした。

 2015年7月に監督も作品名も分からぬまま、一次オーディションのビデオを提出した。同10月に二次として米ロサンゼルスに呼ばれ、小さな会議室でスピルバーグ監督と対面。
「『ハーイ、ウィーン!』って言われて、そこから記憶、ほぼ飛んでます」と笑う。

 翌16年6月から9月末までの撮影では、土日休みの週5日、どんなに遅くとも午後5時には終わるハリウッド・タイムを経験。
「道路を封鎖した撮影で、タバコのゴミを拾ったら『小道具だから』と怒られた。こだわりがすごい」と驚く。
1人に1台、車が貸し出され、オフのドライブが気晴らしだった。

 楽屋として専用トレーラーが与えられ、クランクアップ時にはスピルバーグ監督から手紙とiPhoneが贈られた。
手紙には「君は意志が強く、笑顔が明るい。僕を楽しませてくれた1人だ。また一緒に仕事をできたらいいね」と最大限の賛辞がつづられていた。
 「今の目標は、10年以内に米アカデミー賞を取ること。それが僕を選んでくれた監督への恩返しになる気がしています」。
真剣な目で語ると「(監督は)多分、僕のことが好きだと思うんです」と、映画の神様を魅了したスマイルを浮かべた。