福岡の医師とどういうやり取りがあったのかは一切情報がなく、そこを想像するのは
不毛なのでやめておきます。
確実にあったのは、
「患者は診断を受けた→医師はOKを出した→患者は病状を悪化させた」
という一連の事実です。

医療過誤は無かったとは思いますが、診断をするうえで十分な情報を患者から
引き出せなかったこと、やってはいけないことをやっても良いと診断してしまった
ことで、藪医者の誹りを受けてもしょうがないと思いますよ。
診断一つで患者の人生を左右しかねないシビアな職業なんですから。

ただ、医師よりも大きい責任があったんじゃないかなと思わせるのは、診察に
同行したスタッフですね。大森さんか、古屋さんでしょうか?
医師に、「歌わせなければ舞台に立たせても大丈夫でしょうか?」と尋ねたときに、
「歌わなくても2時間ハードなダンスはすることになります」とちゃんと伝えたかどうか。

誰かに責任を取らせたいとかそんなことを思っているわけではなく、どうしてこういう
悲劇が起こってしまったのかと嘆いているだけです。そして、「熱が無いんだから
扁桃腺の腫れぐらい大丈夫だろう」なんて甘い認識は間違っているんだという常識が、
世間に根付いてくれることを望みます。