【SS】しずく「かすみさんと入れ替わったけど、かすみさんを演じてみる」
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かすみ「しず子!同好会行こー!」
しずく「ふふっ。かすみさん、今日も元気だね。」
かすみ「そりゃーかすみんは部長だからね!同好会のみんなすごいけど、ナンバーワンはカワイイかすみんじゃないと!」
しずく「そっかー。気合い入ってるねー。」
かすみ「だから早く行って、たくさん練習しなきゃ!」ダッ
しずく「かすみさん!走ると危ないよ!」
かすみ「あっ」ガッ
しずく「かすみさん!」ガシッ
かすみ、しずく「「うわあぁーっ!」」ドシ-ン
ドウシタノ-?カイダンカラオチタミタイ!センセ-
ーーー
ーー
ー しずく「ん…ここは…保健室?」
しずく「髪がうっとうしい…ってこんな髪長かったっけ?」
しずく「鏡はー、っ!?」
しずく〈かすみ〉「かすみん、しず子になってる!?」
しずく〈かすみ〉「確かしず子と一緒に階段から落ちて、まさかその衝撃で!?」
かすみ「んぅ…」
しずく〈かすみ〉「わっ!かすみんの身体…つまりこの中にしず子が入ってるんだよね…」
しずく〈かすみ〉「おーい、しず子ー…だよね?」ユサユサ
かすみ「んぁ?」パチ
しずく〈かすみ〉「良かった、起きた。ねぇ、一応聞くけど、あなたの名前は?」
かすみ「あー…何言ってるのしず子。かすみんはかすみんだけど。」
しずく〈かすみ〉「ーえ?」 かすみ「あー、階段から落ちたんだっけ…しず子、ごめんね?どっか痛いところあったら先生に言っておいた方が良いよ?」
しずく〈かすみ〉(え?え?)
かすみ「ちょっとしず子ー?聞いてるのー?」
しずく〈かすみ〉(今、私はしず子の中にいて、それなら私の中にはしず子がいるはずなのに居ないー)
しずく〈かすみ〉(しず子の魂が、消えちゃったってこと!?)
しずく〈かすみ〉「」シズコ…
かすみ「…」 〜数分前〜
かすみ「んぅ…ここは、保健室?」
保健室の先生「あら、気がついた?いつもと違和感があったり、痛みがあったら言ってね。」
かすみ(えっとー何となく視界がいつもより高い気がー…ッ!?)
かすみ〈しずく〉(ってかすみさんになってる!?)
保健室の先生「何か気が付いた事あったらここに書いておいてね。私はちょっと出てくるけど、もう1人の子も起きたら伝えておいてね。」ガラッ
かすみ〈しずく〉「もう1人の子ってー…」
しずく「」スウ...スゥ...
かすみ〈しずく〉「私…だけど中身はおそらくかすみさんだよね…」
かすみ〈しずく〉「どうしよう…」
鏡「」
かすみ〈しずく〉「…」
かすみ〈しずく〉「あなたの可愛いはここにいる💙スペシャルスクールアイドルの中須かすみです💙」キャピッ
かすみ〈しずく〉「かすかすじゃなくてかすみんですぅ!」ウガ-
かすみ〈しずく〉「…いける!将来への不安はさておき、こんなオイシイ展開を逃すわけにいかない!」 ーーー
ーー
ー
かすみ〈しずく〉(というわけでかすみさんと入れ替わったけど、かすみさんを演じています💙)
かすみ〈しずく〉(それにしてもー)
しずく〈かすみ〉「」シズコ…ドウ
シヨウ...
かすみ〈しずく〉(かすみさん💙その表情、サイッコーだよ💙💙💙)ゾクゾク
かすみ〈しずく〉(私も身近な人の演技をする練習にもなるし、少しの間よろしくね💙)
保健室の先生「あら、2人とも起きてるね。」ガラッ
侑「あ、かすみちゃん、しずくちゃん。目が覚めたんだね。」
かすみ〈しずく〉「あ〜ん侑先輩〜💙心配して来てくれたんですね💙優しいです〜💙」
侑「ははは…その様子だとかすみちゃんは大丈夫そうだね。しずくちゃんは?」
しずく〈かすみ〉「えっ、あっ、はい…私は大丈夫です…」
かすみ〈しずく〉「しず子、さっきから変だよ?打ちどころ悪かった?」
侑「そうなの?しずくちゃん。」
しずく〈かすみ〉「いえ、身体には問題ありますんけど。」
侑「…どっち?」
かすみ〈しずく〉(そりゃ他人の身体に精神が入ってるんだから、大事が無くても大問題だよね💙)
しずく〈かすみ〉「侑先輩、今日はもう帰りますね…」
侑「そうだね。気をつけて。」
かすみ〈しずく〉「しず子、家まで遠いけど大丈夫?」
しずく〈かすみ〉「え?あっ…」
(そうだ、この身体じゃ帰るのはしず子の家…)
かすみ〈しずく〉「心配だし、今日はウチに泊まってく?」
しずく〈かすみ〉「え?あ、うん。」 ーーー
ーー
ー
〜中須家〜
かすみ〈しずく〉「ただいま〜」ガチャ
中須母「あら、お帰り。しずくちゃんもいらっしゃい。」
しずく〈かすみ〉「ただーじゃない、お邪魔します、おかーじゃない、おばさん。」
かすみ〈しずく〉(かすみさんwww普段の癖抜けなさすぎwww)プッ
しずく〈かすみ〉(お母さんの事、おばさんなんて呼ぶ日が来るなんて…他人みたい…今はそうなのか…)
しずく〈かすみ〉(この家にも、毎日帰れなくなっちゃうのかな…)
かすみ〈しずく〉(んー💙不安げな表情、たまりませんね💙)
かすみ〈しずく〉「しず子、飲み物取ってくるね。」
しずく〈かすみ〉「あ、うん。」 しずく〈かすみ〉「かすみんの部屋…」
しずく〈かすみ〉「見られたくないものは隠してー…って今のかすみんの中も自分だから意味ないか…」
しずく〈かすみ〉「はぁ…」
かすみ〈しずく〉「おまたせー。飲み物持ってきたよー。」
しずく〈かすみ〉「うん…ありがとう。」
かすみ〈しずく〉「しず子、何かあった?起きてから元気無さそうだけど。」
しずく〈かすみ〉「いや、なんでもないよ。ありがとう。」
かすみ〈しずく〉「…そう?でも、何かあったら言うんだよ?」
しずく〈かすみ〉「うん。」
かすみ〈しずく〉「そうだ!トランプでもしよっか。」 かすみ〈しずく〉「む〜…こっち!」
しずく〈かすみ〉「あー!」
かすみ〈しずく〉「やったー!あがりー!」
しずく〈かすみ〉「くやしー!もう一回!」
かすみ〈しずく〉「表情に出過ぎだよ♪まるでかすみんみたい…まさか!」
しずく〈かすみ〉(マズい!バレた!?)
かすみ〈しずく〉「かすみんの可愛さを盗もうとしてるね!?やっと静子もかすみんの可愛さを認めたね!」
しずく〈かすみ〉「ハハッ…」(かすみんが馬鹿で良かった)
かすみ〈しずく〉(かすみさんはお馬鹿だからこんな感じだよね💙)
中須母「かすみー、しずくちゃーん、ご飯出来たわよー。」
かすみ〈しずく〉「はーい!行こ、しず子!」
しずく〈かすみ〉「うん。」 ーーー
ーー
「「「ごちそうさまでした!」」」
かすみ〈しずく〉「しず子、お風呂沸かすから一緒に入ろ?」
しずく〈かすみ〉「え”!?」
かすみ〈しずく〉「何驚いてんの。合宿の時だって一緒に入ってたじゃん。」
しずく〈かすみ〉「そ、そうだけど、家のお風呂とは違うでしょ!」
かすみ〈しずく〉「ちぇー。そこまで言うなら別々でいいよーだ。」
しずく〈かすみ〉「ほっ…」
かすみ〈しずく〉「じゃあ、しず子はお客さんだから先に入ってきてー。」
しずく〈かすみ〉「うん。」 ーー
ー
しずく〈かすみ〉「お風呂入るには…脱がないといけないよね…」
しずく〈かすみ〉(ごめん、しず子!極力見ないようにするから!)
シャ-
しずく〈かすみ〉(しず子の髪、綺麗だな…ちゃんとお手入れしないと…)
しずく〈かすみ〉(というかやっぱりしず子、胸もお尻も大きいよね…)
しずく〈かすみ〉(ってダメだ!そんな事考えちゃ!別の事を考えなきゃ!)
しずく〈かすみ〉(えーとえーと、3.1415926535897...)モンモン
ーー
ー
かすみ〈しずく〉「わ、かすみさん、ファンレターすごい大事に保管してる…」
かすみ〈しずく〉「パン作りのノートもわかりやすい…」
かすみ〈しずく〉「この情熱が少しでも勉強に向いてくれればテスト前に焦らなくていいのにねー…」 しずく〈かすみ〉「ふう//お風呂に入るだけで一苦労だよ…」カポ-ン
しずく〈かすみ〉「元に戻る方法も見つかってないのに…このままじゃかすみん壊れちゃう//」ブクブク
ーー
ー
かすみ〈しずく〉「かすみさんの検索履歴見ちゃおー💙」
かすみ〈しずく〉「おー、コレがかすみさんの…下着も可愛いのしかないね💙」
かすみ〈しずく〉「おっ、かすみさんの小さい頃の写真はっけーん💙」
ーしずくもしずくでかすみの部屋を物色しまくっていたー しずく〈かすみ〉「上がったよ//」
かすみ〈しずく〉「うん。じゃあはいってくるね。」テクテク
しずく〈かすみ〉「…」
しずく〈かすみ〉「疲れた…」バタン
ーー
ー
かすみ〈しずく〉「じゃあ、電気消すね。」
しずく〈かすみ〉「おやすみ。」
かすみ〈しずく〉「おやすみなさい。」カチッ
しずく〈かすみ〉(学校が終わって数時間なのに、ものすごく疲れた…)
しずく〈かすみ〉(何で自分の家でこんなに疲れてるんだろ…)
しずく〈かすみ〉(朝起きたら戻っていますように…!)
ーーーーー
ーーー
ー
(・8・)チュンチュン
しずく〈かすみ〉(目覚ましより前に起きてしまった…) この時点でくっそおもろい
どうか完結しますように… 期待
かすみはしずくの人格が消えちゃったのかと心配しているのにこの大女優もとい人でなしときたら… しずく〈かすみ〉「とりあえず顔洗おう…」テクテクテクテク
中須母「あらおはよう、しずくちゃん。」
しずく〈かすみ〉「おはよー、ございます。」
中須母「流石早起きさんねー。朝ご飯出来てるから、 かすみ起こして来てくれる?」
しずく〈かすみ〉「うん…じゃなかった、はい。」
〜洗面所〜
しずく〈かすみ〉「」バシャバシャ
しずく〈かすみ〉(鏡を見ればそこにしず子がいて、文字通り世界で一番近くに居るのに、絶対に会えないー)
しずく〈かすみ〉「しず子…会いたいよ…」グスッ
かすみ〈しずく〉「zzz...」カスミサン...カワイイヨ...ムニャ しずく〈かすみ〉(泣いてる場合じゃない!とにかく、行動あるのみ!)
しずく〈かすみ〉(まずはかすみんの体を起こす!)
しずく〈かすみ〉「かすみーさん、起きてー」
かすみ〈しずく〉「んー?」
しずく〈かすみ〉「学校遅刻するよー?」
かすみ〈しずく〉「あぁ…えっと……しず子が何でいるの…」
しずく〈かすみ〉(やっぱり中はかすみんのままか…)
しずく〈かすみ〉「寝ぼけてないで、顔洗ってきて!」
かすみ〈しずく〉「学校って…しず子は演劇部の朝練あるんじゃないの?」
しずく〈かすみ〉「…へ?」 しずく〈かすみ〉「行ってきまああああす!」
かすみ〈しずく〉「ふぁ〜…おはよ…」
中須母「ほら、あなたも顔洗ってきなさい。」
かすみ〈しずく〉「は〜い…」
かすみ〈しずく〉(いや、コレもチャンスでは!?) しずく〈かすみ〉「はぁ…はぁ…間に合った…」
演劇部部長「お、しずく。おはよう。」
しずく〈かすみ〉(この人は…演劇部の部長さん…)
しずく〈かすみ〉「おはようございます。」
演劇部部長「じゃ、練習始めようか。」
しずく〈かすみ〉「はい!」
しずく〈かすみ〉(勢いで来ちゃったけど、ちゃんと出来るかな…)
アエイウエオアオ
ニャマムギニャマゴメニャマニャマゴ
バナナイス
ハカナイ...
しずく〈かすみ〉「なんとか乗り切った…」 しずく〈かすみ〉(鎌倉から演劇部の朝練に行くの4時起きとかかな…よく出来るねしず子…)
しずく〈かすみ〉(って演劇部!?)
しずく〈かすみ〉「これだ!!」
ーーー
ーー
ー 演劇部部長「それで、話って?」
しずく〈かすみ〉「その、お願いがあるんですけどー」
演劇部部長「うん。何かな?」
しずく〈かすみ〉「部長、『荒野の雨(アニメ1期8話参照)』で主人公の影を演じたじゃないですか。」
演劇部部長「うん、そうだね。」
しずく〈かすみ〉「だから、その応用で私を演じた上で甘やかして欲しいんです!」
演劇部部長「…ん?」
しずく〈かすみ〉「私はかすみんーかすみさんを演じるので!」
演劇部部長「お、おー?」
演劇部部長(落ち着け私。いつもクールな部長で通ってきたじゃないか。まず一旦状況を整理しよう。しずくに話があると呼び出された。そして、私がしずくを演じ、しずくは同好会の仲の良い子を演じ、甘やかして欲しいと言われた。)
演劇部部長(…んー?) 演劇部部長「ごめんしずく、意味がわからない。」
かすみ〈しずく〉「うっ…」ウルウル
演劇部部長「えっ」ギョッ
しずく〈かすみ〉「うぇーん!お願いしますぅ〜!しず子が足りない〜!」ダキッ
演劇部部長(えっ?何?もう始まってるの!?)
演劇部部長「ふふ♪どうしたの?かすみさん。」
演劇部部長(あー!やっちゃったよ!とっさにエチュード出来る自分が今ばかりは嫌だ…)
しずく〈かすみ〉「かすみんね、今すっごい頑張ってるの。」
演劇部部長「うんうん。かすみさんは偉いね♪」
演劇部部長(なんだこの状況!この際、朝香でもいい!誰か助けてくれー!)
ーこの後、20分くらい部長としずくinかすみのエチュード、もといプレイは続いたー
かすみ〈しずく〉(やはり着いてきて良かった!こんな面白い展開になるとは!) しずく〈かすみ〉「…ふぅ!ありがとうございます!部長!」
演劇部部長「あー、うん、精神的にも空前絶後の長さのエチュードになってほしいね…」
しずく〈かすみ〉「あ!もうこんな時間!ホームルームに遅れちゃう!」ダッ
演劇部部長「おー、気をつけてなー。」
演劇部部長「…しずく、疲れてるのかな…というか大丈夫なのか、スクールアイドル同好会…」
かすみ〈しずく〉(私もかすみさんのクラス行こー♪)
しずく〈かすみ〉「しず子の教室は…当然だけどいきなり行くのは初めてだな…」
キ-ンコ-ン
しずく〈かすみ〉(国際交流科の授業…)
先生「ハラショ-シャイニ-チャオスバラシイコエノヒト-」
しずく〈かすみ〉(全っ然分からない!)
しずく〈かすみ〉(とりあえずノートは取っておこう…)カキカキ キ-ンコ-ン
しずく〈かすみ〉「やっとお昼だ…」
しずく〈かすみ〉「って急いで出たからお弁当無いじゃん!」
しずく〈かすみ〉「そして購買や食堂に行こうにもお金は…」
しずく〈かすみ〉「当然しず子の財布しかない。」
しずく〈かすみ〉「しず子、ゴメン!元に戻ったら返すから!」
チャリ-ン
牛丼¥400
しずく〈かすみ〉「席は空いてるかな…」
菜々「しずくさんじゃないですか。良かったら一緒にどうですか?」
しずく〈かすみ〉「せつ菜先輩。いいですけど…」
菜々「?何かありましたか?」
しずく〈かすみ〉「い、いえ何でも!」
しずく〈かすみ〉(せつ菜先輩の前でしず子を演じ切れるかな…)
菜々「なんだかしずくさんに先輩呼びされるの、新鮮ですね。」
しずく〈かすみ〉(そうだったー!)
しずく〈かすみ〉「え、えーっとこれは演劇の練習でーずっと側でただの後輩を演じているだけでー」グルグル
菜々「そうですか。なんだかかすみさんみたいですね。」
しずく〈かすみ〉(ゔっ…ズバリ正解…)
菜々「あ、あそこが席空いていますね。」 >>42
ばななと薫くんいて草
演劇キャラはみんな良いキャラしてるよな ーー
ー
菜々「そういえば、しずくさんが学食来るの珍しいですね。」
しずく〈かすみ〉「あはは…寝坊してしまってお弁当忘れちゃったんですよねー…」
菜々「そうでしたか。ご自宅も遠いですし、演劇部もあって大変ですね。」
しずく〈かすみ〉「そうですよねー。よく身が持ってますよねしず子。」パクパク
菜々「ん…?」
しずく〈かすみ〉「ーって、かすみさんが言ってました!」
菜々「今日のしずくさん、なんだか様子が変ですね…」
しずく〈かすみ〉「そ、そんな事ありませんよ〜!」ダラダラ
菜々「…」ジ-ッ
しずく〈かすみ〉「ははは…」ダラダラ
菜々「しずくさん、悩みがあるなら言ってください!私たち、仲間じゃないですか!」
しずく〈かすみ〉(うー…せつ菜先輩の真剣な眼差しに耐えられない…) しずく〈かすみ〉「…わかりました…実は今困った状況になっていて…」
菜々「はい!」
しずく〈かすみ〉「大声出さないで下さいね…」ゴニョゴニョ
菜々「!?えっっっ!?」
しずく〈かすみ〉「しー!声大きいですってば!」
菜々「す、すみません…それ、本当なんですか?入れ替わったなんて…」
しずく〈かすみ〉「入れ替わったというか…かすみんの魂が両方に入ってて…」
菜々「それは一大事ですね…また放課後、時間ありますか?」
しずく〈かすみ〉「今日はスクールアイドル同好会の予定でしたが…お休みしますね…」
菜々「そうですね。他のみなさんにもこの事は伝えますか?」
しずく〈かすみ〉「うーん…一旦待っててください。私じゃないかすみんがどうなるか分からないので…」
菜々「分かりました。では私たちは今日の同好会休む事だけ皆さんに伝えておきますね。」
しずく〈かすみ〉「せつ菜先輩…!ありがとうございます!」
菜々「いえいえ!」 ただの入れ替わりだったらせっつーワクワクしてそうだけど現状しずく消えてるからな…消えてないんだけど ーー
ー
〜放課後〜
しずく〈かすみ〉「やっと授業終わった〜!」
しずく〈かすみ〉「せつ菜先輩とはどこで話そうかな…」テクテク
しずく〈かすみ〉「あ、ここ空いてるっぽい。えーと、L-24教室で待ってます、と。送信!」
ーー
ー
せつ菜「お待たせしました!」
しずく〈かすみ〉「いえ全然!」
せつ菜「早速ですが、まずは状況を順にお願いします。」
しずく〈かすみ〉「はい。昨日の放課後にしず子と階段から落ちて、気付いたら保健室のベッドの上でにいて。」
せつ菜「そして気付いたらかすみさんの魂が2人に入っていた、と。」
しずく〈かすみ〉「その後もかすみんの家に一緒に行ったんですけど、特に怪しいところはなくてー。」
せつ菜「なるほど…」
しずく〈かすみ〉「というかせつ菜先輩、よく信じてくれますよね。いや、助かるんですけど…」
せつ菜「仲間を、大切な後輩を信じるなんて当たり前じゃないですか!」
しずく〈かすみ〉「せつ菜先輩…!」ジ-ン
しずく〈かすみ〉「わーん!せつ菜先輩大好きですー!」ダキッ
せつ菜「ふふっ♪そんな泣くことありませんよ♪」
歩夢(なんか偶然通りかかったらしずくちゃんがまたせつ菜ちゃん巻き込んで変な演劇してる…)
歩夢(今度はかすみちゃんごっこ…?巻き込まれる前に逃げよ…)スタスタ 〜同時刻、別の空き教室〜
かすみ「あのね…しず子に伝えたいことがあって…」
かすみ「実はね、かすみん、りな子と付き合うことになったの!」
璃奈「シズクチャン、オドロイタ?」
かすみ「QU4RTZでお泊まり会してるうちに、彼方先輩とエマ先輩がくっついて、私たちも付き合っちゃおうかって事になって///」
璃奈「カスミチャン、スキー。」
かすみ「という事だから、祝福してくれると嬉しいな!」
●REC OFFピロン
かすみ〈しずく〉「良い映像が撮れたよ!ありがとうりな子♪」
璃奈「いいけど、何に使うのその映像…」
かすみ〈しずく〉「そりゃーしず子へのイタズラに使うんだよ!」
璃奈「すぐネタバラししなきゃダメだよ。」
かすみ〈しずく〉「わかってるって!じゃあ同好会行こ!」
璃奈(まあ、流石にかすみちゃんでも嘘ってわかるよね…?)
かすみ〈しずく〉(りなかすNTRで適度に脳破壊しつつエマかな成分も補充できる!この映像は完全保存版です!捗る!!!) せつ菜「落ち着きました?」
しずく〈かすみ〉「はい!ありがとうございます♪」
せつ菜「では、解決のために仮説を立てましょうか。」
しずく〈かすみ〉「仮説?」
せつ菜「はい、かすみさんの魂が、2人の身体にあるという事ですが、私が知るしずくさんの性格を考えるとー」
せつ菜「おそらく、しずくさんはかすみさんの演技をしているんじゃないでしょうか。」
しずく〈かすみ〉「ーへ?」
かすみ〈しずく〉「へぷち!」
璃奈「かすみちゃん、大丈夫?はい、ティッシュ。」
かすみ〈しずく〉「あ、ありがとうりな子。誰かがかすみんの噂話してるのかなー?」チ-ン
しずく〈かすみ〉「そんな、かすみんの真似しても良い事なんてー」ハッ!
しずく『誰かに『変なの』って顔される度、嫌われたらどうしようって…だから、演技を始めたの』(アニメ1期8話参照)
しずく〈かすみ〉「まさか、入れ替わってるなんて言ったら変な子だと思われるからかすみんの真似を?」
せつ菜「え?あ、はい!多分そうだと思います!」
せつ菜(しずくさんならノリノリでこの状況楽しみそう…とは言わないでおいた方が良さそうですね。) しずく〈かすみ〉「早くかすみんの真似なんてしなくて良いって伝えなきゃ!」
せつ菜「待ってください!まだそうと決まったわけじゃありませんよ!?」
しずく〈かすみ〉「う〜…でもどうしたら…」
せつ菜「しずくさんしか知り得ない事を今のかすみさんが知っていたら演技している事になりますので、それを引き出せれば!」
しずく〈かすみ〉「なるほど…でも昨日接しましたけど難しそうですよ?」
せつ菜「しずくさんの演技は素晴らしいものですが、反射的に出る言動までは演じられないはずです!」
せつ菜(栞子さんに正体がバレた時のせつ菜スカーレットストームは誰でも分かるレベルでしたし…) ーー
ー
せつ菜「では、スマホの通話を入れっぱなしにしたままかすみさんの身体と話すので、かすみさんしか知らない事を伝えて下さい!」
せつ菜「ワイヤレスイヤホンは髪で隠すのでバレないはずです!」
しずく〈かすみ〉「了解です!」
ガラッ
せつ菜「みなさん、お疲れ様です!」
愛「お、せっつー!今日はお休みじゃなかったっけ?」
せつ菜「はい!ですが、用事も済んだので途中ですが参加させていただきます!」
せつ菜(かすみさんの身体はー)チラッ
かすみ〈しずく〉「あ〜ん💙エマ先輩のおっぱい大きくて羨ましいです〜💙」ダキッ
エマ「どうしたの!?かすみちゃん!?」
せつ菜(め、めちゃくちゃやってますね…ほぼクロです…)
しずく〈かすみ〉「せつ菜先輩!?そっちのかすみん、何してるんですか!?」
せつ菜「これ以上はやらせませんよ!」コソコソ せつ菜「かすみさん!ちょっとお時間よろしいですか?」
かすみ〈しずく〉「はい、せつ菜先輩!」
しずく〈かすみ〉「じゃあ、まずはファンレターはどうやって仕舞ってるか聞いて下さい!」
せつ菜「かすみさんは、ファンレターの保管ってどうしてますか?収納に困っていて。」
かすみ〈しずく〉「ファンレターなら、ベッドからすぐ手の届く箱に大切に仕舞ってますよ♪」
せつ菜「かすみさん、どうですか?」コソコソ
しずく〈かすみ〉「正解です…じゃあ次は…」
その後も質問を繰り返したが、確信を持てる返答は無かったー せつ菜「もうダメです…コレでは打つ手がありません…」ガクッ
しずく〈かすみ〉「せつ菜せんぱーい!あきらめないでくださーい!」
かすみ〈しずく〉(こんな質問をしてくるとは、かすみさんが相談しましたね?)
かすみ〈しずく〉(でもざーんねん💙役作りの為にかすみさんのことは知り尽くしているんです💙)
璃奈「せつ菜さん、どうしたの?」
せつ菜「実は…」カクカクシカジカ
璃奈「なるほど。それならさっきのかすみちゃんの行動も納得いく。」
せつ菜「え?それは一体…」
璃奈「今から行動を起こすから、コレで反応すると思う。」 璃奈「そういえばさっき、そこのかすみちゃんと一緒に変な動画撮らされた。」カスミン,リナコトツキアウコトニナッタノ-
かすみ〈しずく〉「璃奈さん!?…あ。」
せつ菜「その反応、やはり2人は入れ替わっていて、しずくさんがかすみさんのフリをしていたんですね…」
愛「かすかす〜?その動画は何かな〜?」#ピキピキ
璃奈「愛さん、この子は見た目はかすみちゃんだけどしずくちゃんなの。」
愛「…へぇ。しずくか〜。確かにこんな事、かすみんなら思いつくはずないし…」
愛「…しずく、戻ったら愛さんとお話ししようか…」ギロッ
かすみ〈しずく〉(あっ💙普段は明るい愛さんから向けられる鋭い視線、イイ!)ゾクゾクッ
歩夢(じゃあ空き教室のアレは演技じゃなかったんだ…)
かすみ〈しずく〉(とはいえ、この状態はひとまず逃げた方が良さそうですね…ここから逃げるにはー) かすみ〈しずく〉「あ!見て下さい!はんぺんが空を飛んでいますよ!」
エマ「え?どこどこ?」
かすみ〈しずく〉「さらば!」シュタッ
しずく〈かすみ〉「逃すかー!」ド-ン
かすみ〈しずく〉「ぷぎゃん!」ドシ-ン
かすみ「痛たたた…もう逃がさないよしず子…って戻ってる!?」
しずく「あ、本当だ。良かったね!かすみさん!」
かすみ「良かったねじゃないよ!かすみんがどれだけ心配して、心細かったと思ってるの!」ワ-ン
しずく「ごめんね!でもせっかくだから、かわいいかすみさんを私も演じてみたいと思ったの!」
かすみ「かわいい?それじゃ仕方ないかな…」
しずく(かすみさんチョロすぎwww)
愛「おめでと〜しずく〜。元に戻ったみたいだね〜。」ガシッ
エマ「しずくちゃん…(低音)」
しずく「あ、あはは…おかげさまで…」
愛「ちょっと、お姉さん達とお話ししよっか☆」
この後、しずくは愛さんとエマさんにめちゃくちゃ叱られた。
歩夢「あ、かすみちゃん。お弁当作ってきたから食べる?豆腐ハンバーグだからカロリー抑えめだよ。」
そしてかすみは同好会メンバーに甘やかされる事が多くなった。
せつ菜「何はともあれ、解決して良かったです!」ペカ-
おわり 乙
めっちゃ面白かったよ
めちゃくちゃ叱られたって平易な表現がなんか情景浮かんでかわいいな おまけ
かすみ「部長さん!」
演劇部部長「おや、君は、しずくの友達の…」
かすみ「中須かすみです!あの、これ、良かったら…」
演劇部部長「ありがとう。これは、パン?」
かすみ「お世話になったので、手作りのコッペパンです!」
演劇部部長(お世話…?何のことだろう。)
演劇部部長「美味しそうだね。後でいただくよ。」
かすみ「ありがとうございます!部長♪」ダキッ
演劇部部長「おおぅ…」
かすみ「それじゃ!」タッタッ
演劇部部員「部長〜流石、モテモテですね〜!」
演劇部部長「いや、そんな事無いと思うけど。」
演劇部部長「今の抱きつき方…」
演劇部部長「まさか、ね。」
〜今度こそ終わり〜 しずくならやりそうだけど今まで見たこと無かった発想で面白かった
かすみんが原因に気づかずもっと曇るとこも見たかったかも しずく(かすみ)と演劇部部長のやり取りが秀逸だった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています